俺が彼女を抱けない理由
第5章 age,22


あれから俺達は何も変わらない。



沙希はよく「男女の友情ってあるんだね」って俺に言う。


あると思うけど沙希とはそういう関係を望んではなかった。


何度も心の中でそう思いながらも今日も仲のいいただの友達を演じる。



「拓〜!!就職決まったよ〜」


「お〜おめでと」


「お祝いしてよ」

そんなのいくらでもしてやるよ。。。


「いいよ」


「葵と同じ会社なんだよぉ〜」



坂井葵。。


三浦が好きだった葵ちゃん。。。



「葵も連れてくからぁ〜」


「はいはい」


タマキにお店紹介してもらわなきゃな。。


タマキとはセミナーが終わった後もたまに会ったりしてた。



「あっ後ね今度アタシの好きなバンドのLIVEあるんだけど一緒にいかない?」


「いつ?」


「次の土曜」


「ごめん。ブランドのパーティーと重なってるわ」


「そっかぁ〜じゃあ1人でいこぉ〜」


「葵ちゃん誘えば?」


「葵そういうの苦手。。」



「そっか。」



なんか1人で行かすのは気が引けた。




そしてこの時の悪い予感は的中した。


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