俺が彼女を抱けない理由
「気をつけていけよ」


「はいはぁーい」



そう笑顔で帰って行く沙希を後ろから見ていた。




俺は毎日のようにイベントの準備が続く。

仕事も少しずつ任せてもらえるようになってきていた。


沙希との距離は相変わらずだったけど俺はそれなりに幸せを感じていた。



あぁ〜早くタマキに店紹介してもらわないとな。。


アイツそういうの絶対に覚えてる。

アイツの好きな食べ物って何だっけ?


仕事の合間に考える事はその事ばかり。






今日でイベントも終わるしそろそろ沙希から催促の電話がある頃だった。



でも何日経っても沙希からの連絡はなかった。




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