バーチャルウォーズ
夕飯時に、結衣子は雪美の懇談後に咲の担任に会うことになったと言いだした。
雪美はすぐに、心配していたことを結衣子にぶちまけると、結衣子は笑って
「お母さんの代わりに先生にお話をきいたっていっしょに住んでることにはならないでしょう?
それに、順番もいちばん最後だから生徒はほとんど学校にいないはずよ。」
「そ、そうなの。」
「うん。それに、咲くんにとって本当のお母さんやおばあちゃんは絶対の存在だと思うわ。
ママがどんなにそれっぽく見せたとしても保護者代理なのよ。
まぁ、あんたと咲くんが結婚でもすれば・・・半分本物になれるんだけどね。あはははは・・・。」
「もう、ママ!そんな・・・」
「お手数をかけますが、よろしくお願いします。」
咲が結衣子に頭をさげると、結衣子はじっと咲を見つめて
「咲くん!」
「は、はい・・・。」
「真面目すぎよ。」
「えっ・・・ええ・・!あの・・・」
「見た目よくて、真面目でムッツリなのもいじめたくなっちゃうほどかわいいけど、もっとワイルドに大人の女に頼ってよ。」
「お、おばさん・・・あの、どうしたんです?」
「きゃっ、ママ、これ中身がワインじゃないわ。
パパのお酒・・・!瓶の色と形が似てるから間違えたのね。
うわっ・・・寝ころぼうとしてる。どうしよう・・・」
「俺がベッドまで担いでいくから、手伝って。」
「うん・・・咲、ごめんね。困った母親で。」
「気にするなって。でも、さすが親子というか・・・似てるな。」
「どういう意味よ。」
「どっこいせっと・・・。どこか放っておけなくて、かわいいとこ。
あとは頼んだぞ。俺風呂行かしてもらうから」
「う、うん。ありがと。(かわいいなんて・・・嫌われてはないんだよね。)」
翌日、予定どおり雪美は咲といっしょに洋服や身の回り品の買い物に出かけた。
「知りあいに遭ったらなんて言おうかしら。・・・でもわかんないかな。」
「たぶんな。メガネないし、ふだんこんなカッコのまま歩かないしな。」
「ねぇ、咲は大学行ってその先はどうするの?」
「大手企業か公務員狙い。・・・・・ん?平凡だなって顔してるな。」
「う、ん。なんかもったいない気がする。
弁護士とか政治家の秘書とか・・・似合ってそうかなって。」
「おいおい、生徒会長のイメージだけで決めてくれるなよ。
それに大学4年あるし・・・気が変わるかもしれないし。
今の俺は真面目に勤務してお世話になった人たちに早く恩返しできるようにならなきゃとしか思えないから。」
「ほんと真面目すぎ!咲だったら手っ取り速くホストとかモデルになったらすぐに大儲けできるんじゃ?
今日もスカウトマン2人に遭遇したし、今だってほらけっこう見られてるみたいなんですけど・・・。」
と、雪美はまわりを見渡している。
都会を歩く若い女の子たちがカジュアルな装いの咲を目で追っているのがよくわかる。
雪美はすぐに、心配していたことを結衣子にぶちまけると、結衣子は笑って
「お母さんの代わりに先生にお話をきいたっていっしょに住んでることにはならないでしょう?
それに、順番もいちばん最後だから生徒はほとんど学校にいないはずよ。」
「そ、そうなの。」
「うん。それに、咲くんにとって本当のお母さんやおばあちゃんは絶対の存在だと思うわ。
ママがどんなにそれっぽく見せたとしても保護者代理なのよ。
まぁ、あんたと咲くんが結婚でもすれば・・・半分本物になれるんだけどね。あはははは・・・。」
「もう、ママ!そんな・・・」
「お手数をかけますが、よろしくお願いします。」
咲が結衣子に頭をさげると、結衣子はじっと咲を見つめて
「咲くん!」
「は、はい・・・。」
「真面目すぎよ。」
「えっ・・・ええ・・!あの・・・」
「見た目よくて、真面目でムッツリなのもいじめたくなっちゃうほどかわいいけど、もっとワイルドに大人の女に頼ってよ。」
「お、おばさん・・・あの、どうしたんです?」
「きゃっ、ママ、これ中身がワインじゃないわ。
パパのお酒・・・!瓶の色と形が似てるから間違えたのね。
うわっ・・・寝ころぼうとしてる。どうしよう・・・」
「俺がベッドまで担いでいくから、手伝って。」
「うん・・・咲、ごめんね。困った母親で。」
「気にするなって。でも、さすが親子というか・・・似てるな。」
「どういう意味よ。」
「どっこいせっと・・・。どこか放っておけなくて、かわいいとこ。
あとは頼んだぞ。俺風呂行かしてもらうから」
「う、うん。ありがと。(かわいいなんて・・・嫌われてはないんだよね。)」
翌日、予定どおり雪美は咲といっしょに洋服や身の回り品の買い物に出かけた。
「知りあいに遭ったらなんて言おうかしら。・・・でもわかんないかな。」
「たぶんな。メガネないし、ふだんこんなカッコのまま歩かないしな。」
「ねぇ、咲は大学行ってその先はどうするの?」
「大手企業か公務員狙い。・・・・・ん?平凡だなって顔してるな。」
「う、ん。なんかもったいない気がする。
弁護士とか政治家の秘書とか・・・似合ってそうかなって。」
「おいおい、生徒会長のイメージだけで決めてくれるなよ。
それに大学4年あるし・・・気が変わるかもしれないし。
今の俺は真面目に勤務してお世話になった人たちに早く恩返しできるようにならなきゃとしか思えないから。」
「ほんと真面目すぎ!咲だったら手っ取り速くホストとかモデルになったらすぐに大儲けできるんじゃ?
今日もスカウトマン2人に遭遇したし、今だってほらけっこう見られてるみたいなんですけど・・・。」
と、雪美はまわりを見渡している。
都会を歩く若い女の子たちがカジュアルな装いの咲を目で追っているのがよくわかる。