バーチャルウォーズ
1週間後、スポーツ選手がよく手術を受けていると評判の病院で咲も肘の手術を受けられることになった。
術後の回復も順調で、咲は以前より一層の努力を重ねる日々だったので、生徒会の仕事や病院で抜けていた授業のノートなども友人たちが進んで手助けした。
利き腕のリハビリをしているため、家庭での生活面は雪美と引っ越してきたばかりの輝人が請け負った。
「俺は教師だが、おまえさんのがんばりには正直、感心させられたな。
それに、さすが元ジュニア選手だっただけのことはある。
足腰がしっかりしているから、夏にはプレイできそうだな。」
「学校でも家でも顧問がつきっきりですからね。
嫌でも試合はさせられてしまうんでしょう。」
「ああ。高井が早く試合をしたがっている。
それに・・・俺もお手合わせしてもらいたいからな。
そこで、おまえをケチョンケチョンにやっつけて雪美に勝利のポーズをだな・・・。」
「きっと鬼だと言われますよ。ククッ・・・。
倒された俺に駆け寄って、めいっぱい心配してくれると思います。」
「おお、なかなか言うじゃないか、生徒会長。
雪美はまだ16で恋に恋するお年頃だからな。
俺もおまえら生徒会のやつら・・・もしくは未知なる男も彼女に恥ずべき行為はしないと誓うことだ。いいな。」
「わかってますよ。
先生もいや、輝人さんもかなり意外だったけど、硬派なんですね。
敵視している俺の世話まで結局かってでてくれて・・・。
ちょっとびっくりでしたよ。」
「それは俺も驚いてるさ。
けどな・・・おまえを助けると雪美がとても喜んでくれるしな。
ここに来たばかりのときより、うちとけてくれるっていうか・・・。
それがうれしいな。」
「先生でいるのがつらそうですね。
輝人さんだって過去には女生徒つきあったことくらいはあるんでしょう?」
「ちぇっ、大人びたやつだな。
ああ、今もそうだが・・・女の子に不自由はなかったかな。
でもな・・・会ってしまうと誰よりもかわいいんだな。
思い出もとってもちっちゃくてかわいかったけど、高校生になったあの娘が
声も出せないくらいに驚くほど、俺のタイプになっててな。
学校では必死で先生をこなしてはいるけどな・・・私生活では触れたくて仕方がない俺がいる。
なさけないけどな・・・。軽蔑するか?俺のこと。」
「いいえ。正直でいい人だと思います。
しかもブレがぜんぜんない。
俺はブレまくりかもしれない・・・。
自分の気持ちがまるでわからない状態ですからね。」
「そうだろうな・・・。
でも心配するな、おまえもだんだん他人と自分を見つめて暮らしていれば、決断しなくちゃいけないことがやってくるもんだ。
そしておっさんへと成長する。あはははは」
「なるほど・・・あははは・・・。」
「ねえ、何を2人で楽しそうに話してたの?」
2人の声に雪美がいつのまにか寄ってきていた。
「いろいろとな・・・男同士のじゃれあいみたいなもんだ。
雪美ちゃんが俺に濃厚なキッスさせてくれたら教えてやってもいいぞ。」
「い、嫌です!!!フン!」
術後の回復も順調で、咲は以前より一層の努力を重ねる日々だったので、生徒会の仕事や病院で抜けていた授業のノートなども友人たちが進んで手助けした。
利き腕のリハビリをしているため、家庭での生活面は雪美と引っ越してきたばかりの輝人が請け負った。
「俺は教師だが、おまえさんのがんばりには正直、感心させられたな。
それに、さすが元ジュニア選手だっただけのことはある。
足腰がしっかりしているから、夏にはプレイできそうだな。」
「学校でも家でも顧問がつきっきりですからね。
嫌でも試合はさせられてしまうんでしょう。」
「ああ。高井が早く試合をしたがっている。
それに・・・俺もお手合わせしてもらいたいからな。
そこで、おまえをケチョンケチョンにやっつけて雪美に勝利のポーズをだな・・・。」
「きっと鬼だと言われますよ。ククッ・・・。
倒された俺に駆け寄って、めいっぱい心配してくれると思います。」
「おお、なかなか言うじゃないか、生徒会長。
雪美はまだ16で恋に恋するお年頃だからな。
俺もおまえら生徒会のやつら・・・もしくは未知なる男も彼女に恥ずべき行為はしないと誓うことだ。いいな。」
「わかってますよ。
先生もいや、輝人さんもかなり意外だったけど、硬派なんですね。
敵視している俺の世話まで結局かってでてくれて・・・。
ちょっとびっくりでしたよ。」
「それは俺も驚いてるさ。
けどな・・・おまえを助けると雪美がとても喜んでくれるしな。
ここに来たばかりのときより、うちとけてくれるっていうか・・・。
それがうれしいな。」
「先生でいるのがつらそうですね。
輝人さんだって過去には女生徒つきあったことくらいはあるんでしょう?」
「ちぇっ、大人びたやつだな。
ああ、今もそうだが・・・女の子に不自由はなかったかな。
でもな・・・会ってしまうと誰よりもかわいいんだな。
思い出もとってもちっちゃくてかわいかったけど、高校生になったあの娘が
声も出せないくらいに驚くほど、俺のタイプになっててな。
学校では必死で先生をこなしてはいるけどな・・・私生活では触れたくて仕方がない俺がいる。
なさけないけどな・・・。軽蔑するか?俺のこと。」
「いいえ。正直でいい人だと思います。
しかもブレがぜんぜんない。
俺はブレまくりかもしれない・・・。
自分の気持ちがまるでわからない状態ですからね。」
「そうだろうな・・・。
でも心配するな、おまえもだんだん他人と自分を見つめて暮らしていれば、決断しなくちゃいけないことがやってくるもんだ。
そしておっさんへと成長する。あはははは」
「なるほど・・・あははは・・・。」
「ねえ、何を2人で楽しそうに話してたの?」
2人の声に雪美がいつのまにか寄ってきていた。
「いろいろとな・・・男同士のじゃれあいみたいなもんだ。
雪美ちゃんが俺に濃厚なキッスさせてくれたら教えてやってもいいぞ。」
「い、嫌です!!!フン!」