バーチャルウォーズ
輝人は夕飯前に帰宅して、帰ってくるなり咲を呼びつけた。
「おい、夏祭りの企画、今日の職員会議で正式に決まったぞ。
人気者とデートするってやつの許可がおりた。喜べ!」
「ええっ!!それは竹井妹の妄想企画で終わったんじゃ・・・?
まさか・・・あなたが後押ししたんですか?」
「まあな。どうせ夏祭りなんてうち以外どこでもあるんだから、あっちこっちで隠れていけないおつきあいされることを思えば、校内公認で堂々とデートしてもらう方が親御さんは安心だろ。」
「それは、双方がデートをしたいからであって、竹井の企画はピックアップされた人間は好きでもない人が当たってもデートをせねばならないっていう企画ですよ。
それはどうかと・・・。」
「だからいいんだよ。
相思相愛だったら、行きつくところまで行ってしまうだろ。
お互いを異性だと意識し合うくらいでやめておくのがちょうどいいんだよ。」
「まぁ、そういうことくらいなら。」
「そこで俺は目いっぱい雪美を口説くけどな。あはっははは。」
「な、なんですか!あんた教師なのに生徒を口説くって・・・。
あんたも出場するつもりなのか?」
「教師もみんなクジをひくぜ。校長も教頭もな。
おっさんとデートもありだ。面白いだろうが。
そうじゃなければ企画は通らなかったしな。」
「なんて人だ!」
「まぁ客寄せパンダがんばってくれよ。」
「なんで、客寄せって・・・」
「生徒会長で女生徒の人気も高い菅野クンがノミネートされないわけないだろ。
女の子たちはみんなよろこんで参加するから盛り上がるじゃないか。
どの子が相手か楽しみになるよなぁ。」
「俺はそういう企画は参加しません。」
「おまえはノミネートだって中井が言ってたけどな。」
「げっ・・・うそだろ。」
「というわけで、メシ食ったら早速、雪美をデートに誘わないとな。」
「夏祭りはまだなのにどうして今日誘う必要があるんです?」
「ん?頭いいのにそんなのもわかんない?
雪美って口ではなんだかんだ言っても、優しい子だからさ。
校長先生とデートしますとかなんとか言いだしかねないだろ。
そういうのはダメだよって言っておかないとな。」
「な、なるほど・・・。」
夕飯時に輝人は職員会議で夏祭りの決定したことを話すと、雪美も咲と同じくそんな企画が許可されたのが驚きだと言って咲の方を見た。
咲はすました顔で黙々と食事をしているだけだった。
「お祭りなんだから浴衣がいるんだよね。
中学はそういうのなかったし、前に住んでるところは自治体のお祭りみたいなのもなかったから浴衣着なかったなぁ。」
「あら、そうね・・・ママも浴衣ほしくなっちゃったわ。
今度のお休みにみんなで買いにいきましょうよ。ね、咲クン」
「お、俺も浴衣ですか?」
「だってぇ、学校1番人気のプリンスが浴衣がないんじゃ、カッコつかないでしょう?
浴衣姿を見たいって女の子はいっぱいいると思うわよ。」
「うんうん、竹井さんは感動すると思う~。」
「竹井がなんで出てくるんだ!」
「え・・・妹の方だよ。まさか、遼先輩?ぷっ・・・やだぁ。
あ、でも遼先輩って長身だからゲイだって言わなかったらステキだろうね。」
「おい、夏祭りの企画、今日の職員会議で正式に決まったぞ。
人気者とデートするってやつの許可がおりた。喜べ!」
「ええっ!!それは竹井妹の妄想企画で終わったんじゃ・・・?
まさか・・・あなたが後押ししたんですか?」
「まあな。どうせ夏祭りなんてうち以外どこでもあるんだから、あっちこっちで隠れていけないおつきあいされることを思えば、校内公認で堂々とデートしてもらう方が親御さんは安心だろ。」
「それは、双方がデートをしたいからであって、竹井の企画はピックアップされた人間は好きでもない人が当たってもデートをせねばならないっていう企画ですよ。
それはどうかと・・・。」
「だからいいんだよ。
相思相愛だったら、行きつくところまで行ってしまうだろ。
お互いを異性だと意識し合うくらいでやめておくのがちょうどいいんだよ。」
「まぁ、そういうことくらいなら。」
「そこで俺は目いっぱい雪美を口説くけどな。あはっははは。」
「な、なんですか!あんた教師なのに生徒を口説くって・・・。
あんたも出場するつもりなのか?」
「教師もみんなクジをひくぜ。校長も教頭もな。
おっさんとデートもありだ。面白いだろうが。
そうじゃなければ企画は通らなかったしな。」
「なんて人だ!」
「まぁ客寄せパンダがんばってくれよ。」
「なんで、客寄せって・・・」
「生徒会長で女生徒の人気も高い菅野クンがノミネートされないわけないだろ。
女の子たちはみんなよろこんで参加するから盛り上がるじゃないか。
どの子が相手か楽しみになるよなぁ。」
「俺はそういう企画は参加しません。」
「おまえはノミネートだって中井が言ってたけどな。」
「げっ・・・うそだろ。」
「というわけで、メシ食ったら早速、雪美をデートに誘わないとな。」
「夏祭りはまだなのにどうして今日誘う必要があるんです?」
「ん?頭いいのにそんなのもわかんない?
雪美って口ではなんだかんだ言っても、優しい子だからさ。
校長先生とデートしますとかなんとか言いだしかねないだろ。
そういうのはダメだよって言っておかないとな。」
「な、なるほど・・・。」
夕飯時に輝人は職員会議で夏祭りの決定したことを話すと、雪美も咲と同じくそんな企画が許可されたのが驚きだと言って咲の方を見た。
咲はすました顔で黙々と食事をしているだけだった。
「お祭りなんだから浴衣がいるんだよね。
中学はそういうのなかったし、前に住んでるところは自治体のお祭りみたいなのもなかったから浴衣着なかったなぁ。」
「あら、そうね・・・ママも浴衣ほしくなっちゃったわ。
今度のお休みにみんなで買いにいきましょうよ。ね、咲クン」
「お、俺も浴衣ですか?」
「だってぇ、学校1番人気のプリンスが浴衣がないんじゃ、カッコつかないでしょう?
浴衣姿を見たいって女の子はいっぱいいると思うわよ。」
「うんうん、竹井さんは感動すると思う~。」
「竹井がなんで出てくるんだ!」
「え・・・妹の方だよ。まさか、遼先輩?ぷっ・・・やだぁ。
あ、でも遼先輩って長身だからゲイだって言わなかったらステキだろうね。」