バーチャルウォーズ
そんな話をしていると、玄関のドアがバタンと開かれて、咲が倒れこんだ。
「きゃあ!どうして??」
「おい、咲!おまえ・・・酔ってるな。未成年なのに!」
すると後ろからすまなさそうに、竹井遼が入ってきた。
「あれ、松永と浅岡?あれあれ・・・俺もしかして届け先間違えたかな?」
「ううん、合ってますよ。竹井先輩、いったいこれは?
どうして咲・・・じゃなくって菅野先輩がこんなことになっちゃったんです?」
竹井遼は雪美の母を咲の保護者だと認識して、深々と頭を下げた。
「ほんとに申し訳ありません。うちのバカな両親が・・・妹のフィアンセにいいとかってうかれてしまいまして・・・ワインとビールを咲クンにすすめてしまったんです。
ヨーロッパに滞在していることが多いので、ワインを当たり前に飲んでいる大人ばかりで。
妹のわがままで送ってくれたのに・・・ほんとに申し訳ないことをしました。
僕が息子として謝罪しにやってきました。お許しください。」
(なんて竹井先輩って紳士なの!あの転校してきた日とは別人だわ。
ほんとにお金持ちで、落ち着いていて・・・丁寧で。)
「咲はベッドまでかついでおろしてきたから、大丈夫だよ。」
「松永先輩、すみません。こんなこといったらいけないのかもしれないけれど、先輩が来てくれていて助かりました。」
「いや、お安い御用だよ。それに・・・咲のあんな姿は初めて見た。
明日きっとつらいだろうなぁ。
でも明日は休みだから、寝てればいいね。
ところで・・・さっき妹がフィアンセとかなんとかって話は何?」
すると竹井は表情を曇らせて事情を説明し始めた。
「今日、妹が企画した議題で生徒会やったんだろう?
それから妹がダダをこねて、咲に何か食べにいこうってひっぱりだしたんだ。
すると咲の兄が働いている洋菓子店に行ったとかで、妹は大喜びでさ。
そこから、家まで咲をひっぱってきて・・・うちの親がね。
親からしてみればいつも文句ばっかり言って真菜がとてもうれしそうにしているから幸せを感じたんだと思う。
いくら悪気はなかったとはいえ、この失態を招いたのは我が家だから・・・ほんとに申し訳ありませんでした。
それと、彼が目覚めたらうちの家族みんなわびていたと咲にお伝えください。
咲が起きて無事だと確認するまでいっしょに居たいところですが、それじゃご迷惑ですし・・・咲が俺の顔を見てびっくりすると思うので、今日はこれで失礼させていただきます。」
結局、松永もまた日を改めて遊びに来るといって竹井と出ていってしまった。
「まぁ、にぎやかだったわね・・・。」
「まさか竹井先輩の家へ行っていたなんてね。」
「その竹井先輩ってさっきのイケメンさん?
咲クンと同い年よね。しかもかなりのお金持ちで大人びてるわ。」
「そ、そうね。アメリカで留学してたときに博士号もとったっていう天才でもあるんだって。」
「へぇ・・・けっこう雪美と親しそうに話すのね。」
「うん、気さくでいい先輩だよ。ゲイだけど・・・。」
「げっ!そ、そうなの。見かけによらないわね。
もったいないわ~雪美の彼氏だったら玉の輿間違いなし!って思ったのに。」
「残念ね。あ・・・咲の様子見なくて大丈夫かな?」
「吐いても大丈夫なように部屋にバケツは置いておいたけど・・・。」
「私、部屋にもどる前に様子だけ見てみるよ。」
「あ、お願いね。眠ってたら起こさずにね・・・。」
「うん。」
「きゃあ!どうして??」
「おい、咲!おまえ・・・酔ってるな。未成年なのに!」
すると後ろからすまなさそうに、竹井遼が入ってきた。
「あれ、松永と浅岡?あれあれ・・・俺もしかして届け先間違えたかな?」
「ううん、合ってますよ。竹井先輩、いったいこれは?
どうして咲・・・じゃなくって菅野先輩がこんなことになっちゃったんです?」
竹井遼は雪美の母を咲の保護者だと認識して、深々と頭を下げた。
「ほんとに申し訳ありません。うちのバカな両親が・・・妹のフィアンセにいいとかってうかれてしまいまして・・・ワインとビールを咲クンにすすめてしまったんです。
ヨーロッパに滞在していることが多いので、ワインを当たり前に飲んでいる大人ばかりで。
妹のわがままで送ってくれたのに・・・ほんとに申し訳ないことをしました。
僕が息子として謝罪しにやってきました。お許しください。」
(なんて竹井先輩って紳士なの!あの転校してきた日とは別人だわ。
ほんとにお金持ちで、落ち着いていて・・・丁寧で。)
「咲はベッドまでかついでおろしてきたから、大丈夫だよ。」
「松永先輩、すみません。こんなこといったらいけないのかもしれないけれど、先輩が来てくれていて助かりました。」
「いや、お安い御用だよ。それに・・・咲のあんな姿は初めて見た。
明日きっとつらいだろうなぁ。
でも明日は休みだから、寝てればいいね。
ところで・・・さっき妹がフィアンセとかなんとかって話は何?」
すると竹井は表情を曇らせて事情を説明し始めた。
「今日、妹が企画した議題で生徒会やったんだろう?
それから妹がダダをこねて、咲に何か食べにいこうってひっぱりだしたんだ。
すると咲の兄が働いている洋菓子店に行ったとかで、妹は大喜びでさ。
そこから、家まで咲をひっぱってきて・・・うちの親がね。
親からしてみればいつも文句ばっかり言って真菜がとてもうれしそうにしているから幸せを感じたんだと思う。
いくら悪気はなかったとはいえ、この失態を招いたのは我が家だから・・・ほんとに申し訳ありませんでした。
それと、彼が目覚めたらうちの家族みんなわびていたと咲にお伝えください。
咲が起きて無事だと確認するまでいっしょに居たいところですが、それじゃご迷惑ですし・・・咲が俺の顔を見てびっくりすると思うので、今日はこれで失礼させていただきます。」
結局、松永もまた日を改めて遊びに来るといって竹井と出ていってしまった。
「まぁ、にぎやかだったわね・・・。」
「まさか竹井先輩の家へ行っていたなんてね。」
「その竹井先輩ってさっきのイケメンさん?
咲クンと同い年よね。しかもかなりのお金持ちで大人びてるわ。」
「そ、そうね。アメリカで留学してたときに博士号もとったっていう天才でもあるんだって。」
「へぇ・・・けっこう雪美と親しそうに話すのね。」
「うん、気さくでいい先輩だよ。ゲイだけど・・・。」
「げっ!そ、そうなの。見かけによらないわね。
もったいないわ~雪美の彼氏だったら玉の輿間違いなし!って思ったのに。」
「残念ね。あ・・・咲の様子見なくて大丈夫かな?」
「吐いても大丈夫なように部屋にバケツは置いておいたけど・・・。」
「私、部屋にもどる前に様子だけ見てみるよ。」
「あ、お願いね。眠ってたら起こさずにね・・・。」
「うん。」