バーチャルウォーズ
雪美はそういいながらチラと咲の方を見ると、食事を終えてダイニングを出ようとしていた。
(咲は昨日の言葉は覚えてないんだなぁ・・・。)
「まだ、私は16才になったばかりなんだよ。
弓さんのいるお店に友達と行ったのだって初めてなのに、結婚なんて楽しみがなさすぎるよぉ。
もっとおいしいものも食べたいし、遊びたいよぉ。」
「雪美はまだ食い気か・・・あはははは。」
「あら、そうでもないでしょ。
咲クンが真っ青になって玄関で倒れてたときなんか、泣き叫んでたじゃないの。
咲クンのお友達がびっくりしてたわ。
けっこう咲クンはタイプなんでしょう?うふふ。
そうだ、咲クン誘って、お昼からデパートに行って、浴衣を選んでもらいましょう。うん、それがいいわ。
咲クンセンスもいいから、きっと雪美にあう柄を選んでくれるわよ。」
「ま、ママ!ちょっとそんなの・・・咲は二日酔いでいきなりそんな用事なんて・・・。」
「じゃ、パパが選ぶ方がいいか?パパもセンスがいいぞ。」
「もう、パパは夕方から重役さんたちとゴルフだって楽しみにしてたんじゃなかったかしら?」
「おっ・・・そうだった。あ、でも雪美にパパとどうしても一緒にいってほしいと言われたら、断るつもりでいるよ。」
「ウソウソッ・・・!鼻が膨らんでるわよ。ウソ丸出し!」
「こりゃ、まいった・・・。あはは。
あ~だけど、輝クンに咲クンか・・・。
近すぎるだけに心配だなぁ・・・パパとしては。」
「そうよ、だから健康に注意して、がんばってよ。」
それから、結衣子は咲をなかば強引にひっぱりだして、デパートへと出かけていった。
「まさか、ママが咲のために男物の服を買っていたとはねぇ。
パパにしては若いかな?って心配してたけど、咲の服だったんだ。」
「うん、若くてイケメンさんは何を着ても似合うと思って。
ほら・・・どうお?とってもかっこいいでしょ。
まわりの若い女の子の視線見てみなさいよ。
咲クンを追ってるわよ。」
「そういうの、私たちはとっても困ると思うけど・・・。
どこまでいっても見られてるんじゃ、大きな口開けてパフェも食べられないじゃない!」
「また食い気なの?いいから、電車ではわざとベッタリ咲クンとくっついて座ってやりなさいよ。」
「ママ、挑発してどうすんのよ。怖いってば。」
「俺はどちらの隣でも真ん中でも気にしませんから・・・。」
「あら、そう?じゃ、咲クン真ん中ね。うふふ」
「もう、ママったら!」
デパートに到着すると、すぐに和服売り場へと行き、店員に結衣子が予算と趣味を伝え、おすすめの浴衣を出してもらった。
まず、男物の咲の浴衣がすばやく決まって、若い女性の店員から黄色い声が飛び交った。
「息子さんとてもよくお似合いです。
まるでモデルさんみたいで、しばらくお店にいていただきたいくらいですよ。」
「まぁ・・・ステキでしょ。うちの息子イケメンだからすぐ注目を集めちゃってね~~~うふふ。」
「ママっ!何言ってんのよ。」
「だって、息子さんの方が自然でいいじゃない。
なんて説明するのよ?
あんたのフィアンセっていうには若すぎるでしょ!」
「そ、そうだけど・・・私どうしよう・・・みんなきれいで決まらないよ。」
雪美はお店で咲に注目ばかり言っているのが面白くなかったが、
咲がこっちにおいでと手招きしていることに気付いて、近づいてみるとそこには薄桃色をベースに手毬柄の浴衣が置いてあった。
「咲はこれがいいの?」
「学校ではまだ明るい時間だし、紺地だと暑い感じがして・・・青ベースだとかわいさが半減してしまうんじゃないかと思って。」
「わぁ、そういわれるとそうだね。
うん、私これにするわ。」
「まぁまぁ、思ってたより簡単に決まったわね。
顔をあわせりゃ、けんかしてるかと思ったら、今日は2人とも素直に話すのね。」
「いえ・・・人前ですし・・・。」
「そ、そうよ。ママの言い方変だって。」
(咲は昨日の言葉は覚えてないんだなぁ・・・。)
「まだ、私は16才になったばかりなんだよ。
弓さんのいるお店に友達と行ったのだって初めてなのに、結婚なんて楽しみがなさすぎるよぉ。
もっとおいしいものも食べたいし、遊びたいよぉ。」
「雪美はまだ食い気か・・・あはははは。」
「あら、そうでもないでしょ。
咲クンが真っ青になって玄関で倒れてたときなんか、泣き叫んでたじゃないの。
咲クンのお友達がびっくりしてたわ。
けっこう咲クンはタイプなんでしょう?うふふ。
そうだ、咲クン誘って、お昼からデパートに行って、浴衣を選んでもらいましょう。うん、それがいいわ。
咲クンセンスもいいから、きっと雪美にあう柄を選んでくれるわよ。」
「ま、ママ!ちょっとそんなの・・・咲は二日酔いでいきなりそんな用事なんて・・・。」
「じゃ、パパが選ぶ方がいいか?パパもセンスがいいぞ。」
「もう、パパは夕方から重役さんたちとゴルフだって楽しみにしてたんじゃなかったかしら?」
「おっ・・・そうだった。あ、でも雪美にパパとどうしても一緒にいってほしいと言われたら、断るつもりでいるよ。」
「ウソウソッ・・・!鼻が膨らんでるわよ。ウソ丸出し!」
「こりゃ、まいった・・・。あはは。
あ~だけど、輝クンに咲クンか・・・。
近すぎるだけに心配だなぁ・・・パパとしては。」
「そうよ、だから健康に注意して、がんばってよ。」
それから、結衣子は咲をなかば強引にひっぱりだして、デパートへと出かけていった。
「まさか、ママが咲のために男物の服を買っていたとはねぇ。
パパにしては若いかな?って心配してたけど、咲の服だったんだ。」
「うん、若くてイケメンさんは何を着ても似合うと思って。
ほら・・・どうお?とってもかっこいいでしょ。
まわりの若い女の子の視線見てみなさいよ。
咲クンを追ってるわよ。」
「そういうの、私たちはとっても困ると思うけど・・・。
どこまでいっても見られてるんじゃ、大きな口開けてパフェも食べられないじゃない!」
「また食い気なの?いいから、電車ではわざとベッタリ咲クンとくっついて座ってやりなさいよ。」
「ママ、挑発してどうすんのよ。怖いってば。」
「俺はどちらの隣でも真ん中でも気にしませんから・・・。」
「あら、そう?じゃ、咲クン真ん中ね。うふふ」
「もう、ママったら!」
デパートに到着すると、すぐに和服売り場へと行き、店員に結衣子が予算と趣味を伝え、おすすめの浴衣を出してもらった。
まず、男物の咲の浴衣がすばやく決まって、若い女性の店員から黄色い声が飛び交った。
「息子さんとてもよくお似合いです。
まるでモデルさんみたいで、しばらくお店にいていただきたいくらいですよ。」
「まぁ・・・ステキでしょ。うちの息子イケメンだからすぐ注目を集めちゃってね~~~うふふ。」
「ママっ!何言ってんのよ。」
「だって、息子さんの方が自然でいいじゃない。
なんて説明するのよ?
あんたのフィアンセっていうには若すぎるでしょ!」
「そ、そうだけど・・・私どうしよう・・・みんなきれいで決まらないよ。」
雪美はお店で咲に注目ばかり言っているのが面白くなかったが、
咲がこっちにおいでと手招きしていることに気付いて、近づいてみるとそこには薄桃色をベースに手毬柄の浴衣が置いてあった。
「咲はこれがいいの?」
「学校ではまだ明るい時間だし、紺地だと暑い感じがして・・・青ベースだとかわいさが半減してしまうんじゃないかと思って。」
「わぁ、そういわれるとそうだね。
うん、私これにするわ。」
「まぁまぁ、思ってたより簡単に決まったわね。
顔をあわせりゃ、けんかしてるかと思ったら、今日は2人とも素直に話すのね。」
「いえ・・・人前ですし・・・。」
「そ、そうよ。ママの言い方変だって。」