バーチャルウォーズ
悪魔な仕打ちは恋の始まり
松永竜輝という超優秀な風紀委員長がそこまで深刻に話をする事態というのは、学校の危機といってもいい恐怖を感じてるに違いない。
と、雪美は察してス~っと息を大きく吸った。
「私がおとりになります。
どういうわけか、私はまだ被害を受けていません。
同居しているというのに・・・ねっ。
咲に話をして夏祭りに仲良く浴衣で歩くとかすれば、目立った行動してくるんじゃないかと思うんです。
もちろん、デート企画は当たった人としてもらえばいいし、その人には誤解されないように説明もつければ大丈夫ですよね。」
「それはいけないよ。
竹井はすでに犯罪を犯している・・・。
刺激したらきっと君の命にかかわる出来事が起こるかもしれないからね。」
「でも証拠がいるんでしょう?
当事者にならないとしっぽをつかませてくれないですよ。
それに竹井先輩にもお話してみます。
妹さんが悪いことをしているのに、そのままかばってしまう人じゃないと思うんです。」
「どこまで信用できるかわからん男だ。
最後は妹と家を守るため・・・とか金持ちは言いだしかねない。」
「それなら早めに当たってみます。その様子次第ってことで・・・」
「おい、浅岡!弱ったな・・・。けど、そんな危険を承知で・・・なんて咲がうらやましいかもな。」
雪美は早速、竹井遼にさりげなく話をきりだしてみた。
「あいつは気まま勝手で、必ず自分のお気に入りは手に入れる。
まぁ、うちの家族はみんなそうしてるけどな。
でも・・・咲の独り占めはいかんな。
俺のお気に入りを独占するために家名に泥を塗るなど許されない行為。」
「お、俺のお気に入りなんですか・・・ははは。」
「あたりまえだ。俺に直接鉄槌をくだして、いちばん高みから見下してくるあの冷たい美しさにはゾクゾクして感動した。
そして、おまえたち庶民娘に最高の笑顔をふりまいて颯爽と歩いていくさまは神としか言い表せない!」
「か、神ですか・・・。
「ただ・・・咲は俺ではなく・・・いや・・・。
妹をこらしめる協力は惜しみなくしてやるよ。
おまえとは親友だからな。」
「竹井先輩・・・ありがとうございます。
夏祭りはサポートお願いしますね。」
「ああ。無理はするなよ。
妹は鬼になるからな・・・。
できれば咲と離れそうになったら俺を呼ぶんだ。いいな。」
「はい!」
その日の夕飯後、雪美は咲に計画を説明した。
「バカっ!俺は被害の様子を知っている。
それに竹井妹が何を考えているかも・・・薄々はわかっているつもりだ。
おまえが挑発したら、ヘタをすれば・・・ヘタをすれば大怪我くらいではすまないことになるかもしれないんだぞ。
もし、そんなことになったら、おじさんとおばさんに俺はどう顔向けすればいいんだ。
頼むから・・・君は何も知らなくていい。
普通に夏祭りを楽しめよ。浴衣も買ったじゃないか。」
「でも、被害者も複数いるし、風紀委員長があんなに困っているし。
私がいちばん適任なのは間違いないよ。
竹井先輩も咲がそばにいないときはいっしょにいてサポートしてくれるって約束してくれたし・・・。」
「あいつの言葉はどこまでが本気かわからないだろ。」
と、雪美は察してス~っと息を大きく吸った。
「私がおとりになります。
どういうわけか、私はまだ被害を受けていません。
同居しているというのに・・・ねっ。
咲に話をして夏祭りに仲良く浴衣で歩くとかすれば、目立った行動してくるんじゃないかと思うんです。
もちろん、デート企画は当たった人としてもらえばいいし、その人には誤解されないように説明もつければ大丈夫ですよね。」
「それはいけないよ。
竹井はすでに犯罪を犯している・・・。
刺激したらきっと君の命にかかわる出来事が起こるかもしれないからね。」
「でも証拠がいるんでしょう?
当事者にならないとしっぽをつかませてくれないですよ。
それに竹井先輩にもお話してみます。
妹さんが悪いことをしているのに、そのままかばってしまう人じゃないと思うんです。」
「どこまで信用できるかわからん男だ。
最後は妹と家を守るため・・・とか金持ちは言いだしかねない。」
「それなら早めに当たってみます。その様子次第ってことで・・・」
「おい、浅岡!弱ったな・・・。けど、そんな危険を承知で・・・なんて咲がうらやましいかもな。」
雪美は早速、竹井遼にさりげなく話をきりだしてみた。
「あいつは気まま勝手で、必ず自分のお気に入りは手に入れる。
まぁ、うちの家族はみんなそうしてるけどな。
でも・・・咲の独り占めはいかんな。
俺のお気に入りを独占するために家名に泥を塗るなど許されない行為。」
「お、俺のお気に入りなんですか・・・ははは。」
「あたりまえだ。俺に直接鉄槌をくだして、いちばん高みから見下してくるあの冷たい美しさにはゾクゾクして感動した。
そして、おまえたち庶民娘に最高の笑顔をふりまいて颯爽と歩いていくさまは神としか言い表せない!」
「か、神ですか・・・。
「ただ・・・咲は俺ではなく・・・いや・・・。
妹をこらしめる協力は惜しみなくしてやるよ。
おまえとは親友だからな。」
「竹井先輩・・・ありがとうございます。
夏祭りはサポートお願いしますね。」
「ああ。無理はするなよ。
妹は鬼になるからな・・・。
できれば咲と離れそうになったら俺を呼ぶんだ。いいな。」
「はい!」
その日の夕飯後、雪美は咲に計画を説明した。
「バカっ!俺は被害の様子を知っている。
それに竹井妹が何を考えているかも・・・薄々はわかっているつもりだ。
おまえが挑発したら、ヘタをすれば・・・ヘタをすれば大怪我くらいではすまないことになるかもしれないんだぞ。
もし、そんなことになったら、おじさんとおばさんに俺はどう顔向けすればいいんだ。
頼むから・・・君は何も知らなくていい。
普通に夏祭りを楽しめよ。浴衣も買ったじゃないか。」
「でも、被害者も複数いるし、風紀委員長があんなに困っているし。
私がいちばん適任なのは間違いないよ。
竹井先輩も咲がそばにいないときはいっしょにいてサポートしてくれるって約束してくれたし・・・。」
「あいつの言葉はどこまでが本気かわからないだろ。」