バーチャルウォーズ
咲は少し、機嫌が悪かった。
雪美に自分が選んでやった色とは正反対の色なのに、竹井がプレゼントした浴衣がとても雪美に似合っていると思った。
「なんかつまらないみたいね。
あまりにそっぽ向かれていたら、みんなバレバレになっちゃうと思うけど。」
「すまない・・・。俺の方がさっきのことで動転しているんだ。」
(あ・・・咲の選んでくれたのが・・・ばらばらになっちゃったんだ。)
「ねぇ、また買い物に行こうよ。
普段着買って、美味しいもの食べて、映画を見たり・・・って。
ほんとのデートみたいだけどね。あはは。」
「そうだな。行こう・・・必ず。・・・えっ!?」
咲が気づいたときは黒サングラスをした忍者のような男が2人、自分たちに向かって走ってきていた。
そして、ひとりが雪美を抱えてあっという間に走り去ってしまったのだ。
咲がすぐに追いかけようとしたが、もうひとりの男が邪魔をして雪美はその場からいなくなってしまった。
「なんてことを・・・!ここまで大がかりにやってくるのか。」
咲は携帯電話ですぐ竹井遼に電話をした。
「雪美が黒ずくめの忍者に連れ去られた。アレを起動させるぞ。」
「わかった、そっちにモニターを持っていく。
合流して後を追おう。」
咲は竹井とあらかじめ相談をして雪美の着物に発信器をつけていたのだった。
「よし、雪美は止まった。出向くぞ。」
咲、竹井遼、輝人、松永の4人が発信器を頼りに現地へ着いてみると、遼が乗り込む前にまず偵察・・・と、音声とモニターで確認をし始めた。
モニターには床と思われるものしか映っていない状態で、声だけがとりあえず4人に聞こえてきた。
「ご招待お気に召していただいたかしら。
せっかく浴衣を着れないようにしてあげたのに、お兄さまに最高級品をプレゼントしてもらうなんて、とっても不愉快だわ。
でも、もうその浴衣も返してもらいましたし、あとはその姿で道へでも転がせばいいだけね。うふふふふ。
あ~運動場の真ん中あたりに転がすのもいいわね。
あなた大好きの井坂先生あたりがよだれを垂らして助けてくれるんじゃないかしら。あはははは。
好きな女が全裸で転がされて、全校生徒の注目の的ってね。うふふ。」
「そ、そうね。ここじゃ部屋の中だから寒いくらいだわ。
あなたは抜け殻のような咲をお好みなのかしら。
こんなことを・・・いえもうあなたが他の女の子たちにやったことは明白になってきてるわ。
私が裸で転がされてもあなたが私にやったことは咲は許さないし、一生あなたには笑顔をくれない。
ただの男の標本にするのね。」
「そうね、それでもいいわ。咲先輩は美しいもの。
私はほしいものは手に入れないと気がすまないの。
手にいれて、薬をかがせて、あっちこっちさわって・・・ふふっ楽しみだわ。」
「狂ってる・・・。」
「なんとでも言いなさい。明日からあなたなんて学校に来られないんだから。」
「笑えないおイタはそのへんでやめなさい!
我が家の恥だ!
親父にも連絡をいれておいた。
恐喝に殺人未遂・・・。すべて犯罪だ。
もう金の力も使えない。」
「お、お兄さま!どうしてここが・・・。」
「そこの浴衣にちょっと細工をね。
さあ、咲クン、うちのオバカ娘に最後の言葉を投げかけてやってくれ!」
「俺は君にまとわりつかれて大迷惑していた。
君の闇を俺が取り去ってあげられなくて申し訳ないけど、生徒会長として学校の女子が被害で泣くのは救ってあげたいと思うんでね。
これでさようならだ!そして、犯罪については罪滅ぼしをしてもらわねばな。」
「くっ・・・。」
「妹を捕らえよ!」
竹井家の防犯部隊と警察が呼ばれ、真菜も連れていかれて、校内の恐怖が1つ減った。
「雪美!・・・おわっ!な、なんて姿を・・・」
「きゃあ、見ないで!」
咄嗟に咲は学生服の上着を雪美にかけて、雪美の手足をくくってあったロープを切った。
「ごめん、俺のためにこんなことになって。
あの・・・男たちに何かされなかったか?
裸にされてその先も何か・・・」
「それはないわ。あの・・・せっかく上着かけてくれたけど、見えちゃうからはずかしいわ。」
「刺激的なカッコになったんだな。
俺が車でいいところに連れていってやろうか?」
「先生がそんなことをするのも犯罪でしょ!」
「ちぇっ・・・先生なんてしてるもんじゃないな。
生徒なら、そのまま抱いてやるのに。」
「バカッ!」
雪美に自分が選んでやった色とは正反対の色なのに、竹井がプレゼントした浴衣がとても雪美に似合っていると思った。
「なんかつまらないみたいね。
あまりにそっぽ向かれていたら、みんなバレバレになっちゃうと思うけど。」
「すまない・・・。俺の方がさっきのことで動転しているんだ。」
(あ・・・咲の選んでくれたのが・・・ばらばらになっちゃったんだ。)
「ねぇ、また買い物に行こうよ。
普段着買って、美味しいもの食べて、映画を見たり・・・って。
ほんとのデートみたいだけどね。あはは。」
「そうだな。行こう・・・必ず。・・・えっ!?」
咲が気づいたときは黒サングラスをした忍者のような男が2人、自分たちに向かって走ってきていた。
そして、ひとりが雪美を抱えてあっという間に走り去ってしまったのだ。
咲がすぐに追いかけようとしたが、もうひとりの男が邪魔をして雪美はその場からいなくなってしまった。
「なんてことを・・・!ここまで大がかりにやってくるのか。」
咲は携帯電話ですぐ竹井遼に電話をした。
「雪美が黒ずくめの忍者に連れ去られた。アレを起動させるぞ。」
「わかった、そっちにモニターを持っていく。
合流して後を追おう。」
咲は竹井とあらかじめ相談をして雪美の着物に発信器をつけていたのだった。
「よし、雪美は止まった。出向くぞ。」
咲、竹井遼、輝人、松永の4人が発信器を頼りに現地へ着いてみると、遼が乗り込む前にまず偵察・・・と、音声とモニターで確認をし始めた。
モニターには床と思われるものしか映っていない状態で、声だけがとりあえず4人に聞こえてきた。
「ご招待お気に召していただいたかしら。
せっかく浴衣を着れないようにしてあげたのに、お兄さまに最高級品をプレゼントしてもらうなんて、とっても不愉快だわ。
でも、もうその浴衣も返してもらいましたし、あとはその姿で道へでも転がせばいいだけね。うふふふふ。
あ~運動場の真ん中あたりに転がすのもいいわね。
あなた大好きの井坂先生あたりがよだれを垂らして助けてくれるんじゃないかしら。あはははは。
好きな女が全裸で転がされて、全校生徒の注目の的ってね。うふふ。」
「そ、そうね。ここじゃ部屋の中だから寒いくらいだわ。
あなたは抜け殻のような咲をお好みなのかしら。
こんなことを・・・いえもうあなたが他の女の子たちにやったことは明白になってきてるわ。
私が裸で転がされてもあなたが私にやったことは咲は許さないし、一生あなたには笑顔をくれない。
ただの男の標本にするのね。」
「そうね、それでもいいわ。咲先輩は美しいもの。
私はほしいものは手に入れないと気がすまないの。
手にいれて、薬をかがせて、あっちこっちさわって・・・ふふっ楽しみだわ。」
「狂ってる・・・。」
「なんとでも言いなさい。明日からあなたなんて学校に来られないんだから。」
「笑えないおイタはそのへんでやめなさい!
我が家の恥だ!
親父にも連絡をいれておいた。
恐喝に殺人未遂・・・。すべて犯罪だ。
もう金の力も使えない。」
「お、お兄さま!どうしてここが・・・。」
「そこの浴衣にちょっと細工をね。
さあ、咲クン、うちのオバカ娘に最後の言葉を投げかけてやってくれ!」
「俺は君にまとわりつかれて大迷惑していた。
君の闇を俺が取り去ってあげられなくて申し訳ないけど、生徒会長として学校の女子が被害で泣くのは救ってあげたいと思うんでね。
これでさようならだ!そして、犯罪については罪滅ぼしをしてもらわねばな。」
「くっ・・・。」
「妹を捕らえよ!」
竹井家の防犯部隊と警察が呼ばれ、真菜も連れていかれて、校内の恐怖が1つ減った。
「雪美!・・・おわっ!な、なんて姿を・・・」
「きゃあ、見ないで!」
咄嗟に咲は学生服の上着を雪美にかけて、雪美の手足をくくってあったロープを切った。
「ごめん、俺のためにこんなことになって。
あの・・・男たちに何かされなかったか?
裸にされてその先も何か・・・」
「それはないわ。あの・・・せっかく上着かけてくれたけど、見えちゃうからはずかしいわ。」
「刺激的なカッコになったんだな。
俺が車でいいところに連れていってやろうか?」
「先生がそんなことをするのも犯罪でしょ!」
「ちぇっ・・・先生なんてしてるもんじゃないな。
生徒なら、そのまま抱いてやるのに。」
「バカッ!」