バーチャルウォーズ
これは文化祭の出し物であるお芝居の練習・・・。
そんな気持ちが咲の頭を横切った。
でなければ・・・ゲームの中でのバーチャルな関係のような。
しかし、ヘタな演技は雪美にとって取り返しがつかないことになってしまう。
もう2度と会えなくなってしまう危険さえある。
(たとえ、離れることはあっても未来がつながっていなくては意味がない。)
「咲さん・・・。咲さんは3年で生徒会長なのだと輝人先生から聞きました。
なのに、私の世話なんてして大丈夫ですか?
リハビリも午前中主体なので、午後からは大丈夫です。
ご自分の時間を大切にしてください。」
「僕は正式なお世話係です。どうしても僕の好きにしていいというなら、ここで勉強させていただきます。」
「そんな気を遣わなくていいです。骨折はしてるけど、もうすぐお家へ帰りますし、家でもまたお世話になっちゃうんですもん。
今のうち家で受験勉強した方が・・・」
「離れません!僕が・・・僕がそばにいなかったばかりに・・・君はこんな目にあってしまった。
僕の携帯に君の助けを求めるメッセージが入っているのが証拠です。」
「ごめんなさい。そこまで言っていただけるのはうれしいんですけど、逆に怖いんです。
輝人先生以外で高校の友達とか知り合いにはまだ来てほしくないって言いました。
輝人先生は小さい頃遊んだことのある輝くんって呼んでたお兄ちゃんだったから素直に話せますけど・・・高校の友達とか会っても何を話したらいいのか、ぜんぜん言葉が出ません。
きっと生徒会長である咲さんにもすごくお世話になっているんだと予想はするんですけど・・・記憶が・・・。」
「無理はしなくていいんです。
高校の知り合いは誰も会っていないのに僕には会ってくれている。
今はそれだけで十分です。それと、僕のことは咲と呼んでほしいです。」
「でも、そんな。ママにきいたら召使いじゃないって・・・。」
「えっ・・・(くっ、結衣子さん余計なことを。)そりゃ、君専属の使用人だから・・・その。」
「ママは咲さんは私から見るとナイトなんだそうで・・・。
だから、守りきれなかったって責任で悩んでおられるのかなって。」
(おい。結衣子さん天然すぎだろ。夢見すぎだろ、それじゃ。)
「それは光栄な呼び名だなぁ。はははっ。
それなら余計にわかってくれるよね。君を守りきれなかった騎士なんてどれだけ償ったらいいのか・・・。
僕を咲と呼ぶようにってお母さんから言われなかった?」
「とくには・・・。それに、やっぱり呼び捨てなんてできません。
私の想像なんですけど、咲さんはそのルックスで生徒会長なら学校で人気がある人なんじゃないですか?
なのに、こんなところに来ていては・・・。申し訳なさすぎます。」
「だぁ~~か~~ら!僕が来たいと言って来てるんだから、それでいいでしょ。無理強いじゃない!
そばにいて嫌なら、出て行ってと言えばいい!」
「あ・・・。」
「うわっ!ご、ごめん。と、とにかく僕は、君といっしょに居たい。
居るのが好きだから。嫌なら・・・」
「嫌じゃないです。咲さん、いえ・・・咲がいてくれるならうれしいです。
だけど、彼女さんおられたら申し訳ないです。」
「僕から付き合いたいと思った女の子はいません。
寄ってくる女の子は多いけど、興味ありません。」
「まぁ、すごい自信家なんですね。咲は・・・ふふっ」
(なんか調子狂うなぁ・・・。まぁそういうシチュエーション作ってしまったのは俺だから仕方ないけど。)
そんな気持ちが咲の頭を横切った。
でなければ・・・ゲームの中でのバーチャルな関係のような。
しかし、ヘタな演技は雪美にとって取り返しがつかないことになってしまう。
もう2度と会えなくなってしまう危険さえある。
(たとえ、離れることはあっても未来がつながっていなくては意味がない。)
「咲さん・・・。咲さんは3年で生徒会長なのだと輝人先生から聞きました。
なのに、私の世話なんてして大丈夫ですか?
リハビリも午前中主体なので、午後からは大丈夫です。
ご自分の時間を大切にしてください。」
「僕は正式なお世話係です。どうしても僕の好きにしていいというなら、ここで勉強させていただきます。」
「そんな気を遣わなくていいです。骨折はしてるけど、もうすぐお家へ帰りますし、家でもまたお世話になっちゃうんですもん。
今のうち家で受験勉強した方が・・・」
「離れません!僕が・・・僕がそばにいなかったばかりに・・・君はこんな目にあってしまった。
僕の携帯に君の助けを求めるメッセージが入っているのが証拠です。」
「ごめんなさい。そこまで言っていただけるのはうれしいんですけど、逆に怖いんです。
輝人先生以外で高校の友達とか知り合いにはまだ来てほしくないって言いました。
輝人先生は小さい頃遊んだことのある輝くんって呼んでたお兄ちゃんだったから素直に話せますけど・・・高校の友達とか会っても何を話したらいいのか、ぜんぜん言葉が出ません。
きっと生徒会長である咲さんにもすごくお世話になっているんだと予想はするんですけど・・・記憶が・・・。」
「無理はしなくていいんです。
高校の知り合いは誰も会っていないのに僕には会ってくれている。
今はそれだけで十分です。それと、僕のことは咲と呼んでほしいです。」
「でも、そんな。ママにきいたら召使いじゃないって・・・。」
「えっ・・・(くっ、結衣子さん余計なことを。)そりゃ、君専属の使用人だから・・・その。」
「ママは咲さんは私から見るとナイトなんだそうで・・・。
だから、守りきれなかったって責任で悩んでおられるのかなって。」
(おい。結衣子さん天然すぎだろ。夢見すぎだろ、それじゃ。)
「それは光栄な呼び名だなぁ。はははっ。
それなら余計にわかってくれるよね。君を守りきれなかった騎士なんてどれだけ償ったらいいのか・・・。
僕を咲と呼ぶようにってお母さんから言われなかった?」
「とくには・・・。それに、やっぱり呼び捨てなんてできません。
私の想像なんですけど、咲さんはそのルックスで生徒会長なら学校で人気がある人なんじゃないですか?
なのに、こんなところに来ていては・・・。申し訳なさすぎます。」
「だぁ~~か~~ら!僕が来たいと言って来てるんだから、それでいいでしょ。無理強いじゃない!
そばにいて嫌なら、出て行ってと言えばいい!」
「あ・・・。」
「うわっ!ご、ごめん。と、とにかく僕は、君といっしょに居たい。
居るのが好きだから。嫌なら・・・」
「嫌じゃないです。咲さん、いえ・・・咲がいてくれるならうれしいです。
だけど、彼女さんおられたら申し訳ないです。」
「僕から付き合いたいと思った女の子はいません。
寄ってくる女の子は多いけど、興味ありません。」
「まぁ、すごい自信家なんですね。咲は・・・ふふっ」
(なんか調子狂うなぁ・・・。まぁそういうシチュエーション作ってしまったのは俺だから仕方ないけど。)