バーチャルウォーズ
雪美は小さな夢と目標があれば幸せが勝手に寄ってきてくれそうな気持ちになった。
母の過去がそれを物語っている。
(できればその幸せが咲だったら・・・と頭をよぎったけれど、まだまだこれからがスタート地点だし、咲だって咲の大きな夢に向かって勉強にいそしんでいるはず。)
高校の卒業式の前日、雪美の家に輝人がひょっこりやってきた。
「やあ、いよいよ卒業式明日だってね。」
「て、輝人さん!?あの・・・学校の先生がこんな時期にどうして?
まさかクビとか?」
「おいおい、勝手にクビにするなって。
普通に卒業祝いにきてやったっていうのに、まいったなぁ。
来期からこっちでまた先生をやることになったんだ。
担任してたわけじゃないから、さっさとあっちを引き払ってきただけ。
それに・・・あいつがいないうちにな・・・ふふふ。」
「あ、この家に住むのは無理よ。
輝人さんが使ってた部屋はマーク母子が使ったあと、内装をやりかえて春からアメリカからやってくるバリバリのキャリアウーマンのお姉さんが住むことになってるの。」
「そ、そりゃすごいな。どうしてあの部屋がそんなアメリカンテイストになっちゃったんだ?」
「だから・・・竹井先輩の会社とパパの会社で出向っていう形で日本を学ぶため~って理由でね・・・。」
「それをきいたらますます、ここに居つかなきゃな!
そうだ、今夜は客間に世話になるとして、明日以降に咲の居た部屋を使わせてもらうのでいいや。
ずっとあいつはアメリカなんだろう?
少なくともあと1年か2年はあっちだよな。
それだけあれば・・・この家では俺はもう・・・ククク。」
「そ、そんな勝手なこと!年頃のレディがいる家に輝人さんみたいなHでいっぱいな人がもどってくるなんてダメッたらだめ~~~!」
「なっ!雪美そんな目で俺を見てた?
そ、そりゃ女性は嫌いとは言えないが、いっぱいじゃないぞ。
囲まれるとうれしいな~と思ったりもするけど、それは表向きだしな。
本当の俺はだな・・・」
「頭の中がHで炸裂しまくってるおっさんだから、俺は部屋を明け渡さないからな!」
「えっ!?えええーーーーーーーーー!!!さ、咲?」
「ただいま。いいところに帰ってきたみたいだね。」
(ウソ、咲がなんか大人になって・・・。
背も少し伸びてた?髪が少し赤くなって軽いウェーブがある・・・?
生徒会長の咲もカッコよかったけど、もうすっかりビジネスマンのバカンスって感じ?でも、どうして・・・?
ずっともうやりとりしてなかったのに。)
「おまえは留学中なんだから、部屋はそのままにしておいてやるから俺がその間住んでやるっていってるんだよ。
まぁそのうち、新居に引っ越しってことにもなりそうだから、仕事でこっちへもどったら住むでいいじゃないか。」
「俺はもう留学を終えたよ。」
「エエッーーーーーー!!!」
「竹井にかなり無理を言ってしまったので、こうやって日本へ帰されてしまったけどね。
春からはW大の経営学部に通いながら竹井の系列会社でアルバイトさせてもらうことになっているよ。
バイトといっても、会議にも参加させてもらえる実践さながらに活動させてもらえるポストさ。」
「そ、そんなすごいこと・・・。いったい咲はどうしてそんな・・・。」
母の過去がそれを物語っている。
(できればその幸せが咲だったら・・・と頭をよぎったけれど、まだまだこれからがスタート地点だし、咲だって咲の大きな夢に向かって勉強にいそしんでいるはず。)
高校の卒業式の前日、雪美の家に輝人がひょっこりやってきた。
「やあ、いよいよ卒業式明日だってね。」
「て、輝人さん!?あの・・・学校の先生がこんな時期にどうして?
まさかクビとか?」
「おいおい、勝手にクビにするなって。
普通に卒業祝いにきてやったっていうのに、まいったなぁ。
来期からこっちでまた先生をやることになったんだ。
担任してたわけじゃないから、さっさとあっちを引き払ってきただけ。
それに・・・あいつがいないうちにな・・・ふふふ。」
「あ、この家に住むのは無理よ。
輝人さんが使ってた部屋はマーク母子が使ったあと、内装をやりかえて春からアメリカからやってくるバリバリのキャリアウーマンのお姉さんが住むことになってるの。」
「そ、そりゃすごいな。どうしてあの部屋がそんなアメリカンテイストになっちゃったんだ?」
「だから・・・竹井先輩の会社とパパの会社で出向っていう形で日本を学ぶため~って理由でね・・・。」
「それをきいたらますます、ここに居つかなきゃな!
そうだ、今夜は客間に世話になるとして、明日以降に咲の居た部屋を使わせてもらうのでいいや。
ずっとあいつはアメリカなんだろう?
少なくともあと1年か2年はあっちだよな。
それだけあれば・・・この家では俺はもう・・・ククク。」
「そ、そんな勝手なこと!年頃のレディがいる家に輝人さんみたいなHでいっぱいな人がもどってくるなんてダメッたらだめ~~~!」
「なっ!雪美そんな目で俺を見てた?
そ、そりゃ女性は嫌いとは言えないが、いっぱいじゃないぞ。
囲まれるとうれしいな~と思ったりもするけど、それは表向きだしな。
本当の俺はだな・・・」
「頭の中がHで炸裂しまくってるおっさんだから、俺は部屋を明け渡さないからな!」
「えっ!?えええーーーーーーーーー!!!さ、咲?」
「ただいま。いいところに帰ってきたみたいだね。」
(ウソ、咲がなんか大人になって・・・。
背も少し伸びてた?髪が少し赤くなって軽いウェーブがある・・・?
生徒会長の咲もカッコよかったけど、もうすっかりビジネスマンのバカンスって感じ?でも、どうして・・・?
ずっともうやりとりしてなかったのに。)
「おまえは留学中なんだから、部屋はそのままにしておいてやるから俺がその間住んでやるっていってるんだよ。
まぁそのうち、新居に引っ越しってことにもなりそうだから、仕事でこっちへもどったら住むでいいじゃないか。」
「俺はもう留学を終えたよ。」
「エエッーーーーーー!!!」
「竹井にかなり無理を言ってしまったので、こうやって日本へ帰されてしまったけどね。
春からはW大の経営学部に通いながら竹井の系列会社でアルバイトさせてもらうことになっているよ。
バイトといっても、会議にも参加させてもらえる実践さながらに活動させてもらえるポストさ。」
「そ、そんなすごいこと・・・。いったい咲はどうしてそんな・・・。」