優しい秘密
母はクラブシーズンのオーナー。
そして、ここで働く女の人達は皆、母が街の隅から暴力団の事務所、
果ては、DV男のアパートまで、被害者のいる限り母は止まらない。
かつて、同じ思いで生きてい来た母だからこそだった。
彼女達を自立できるように作ったお店がこの『シーズン』で、企業の役員、
大物議員、極道界の親分集などを相手に日々、切磋琢磨、
社会勉強に女の武器を磨いているのです。
この店で幸せを見つけた人も、今自分探しをしている人も皆母に、
恋をしていると父は言いました。
新人のボーイ『太陽』は17歳でクラブシーズン No1のホステス嬢『月』の彼氏。
月は18歳の女の子で家出不良少女そのままで、母が無理矢理家につれてきた。
グレたり暴れるのはいつもの事なのでハルも父も慣れっこだったが、
はじめに心を打ち解けさせるのはいつも僕の役だ。
夏『お姉ちゃん?』
月『・・・』
僕の特技は暗記です。そして今回はこの特技を生かし、不良の心を改心させて見せましょう。
その隠密作戦とは、(小林清志風)(次元大介の声の人)
『手相占い』
僕のハードディスクの中には、89人分の占い師本と心理学の
文献データベースから導きだしている
ので、89人が全員嘘つきでもない限り、僕の占いはまさに神がかっています。
この場合、十代の女性なのでタロットか、手相占いにしぼれます。
男の人の場合は姓名診断や、家紋なんていうのも人気です。
ただし、この作戦にはデメリットもあります。
リーピーター率が半端じゃない。
ついこないだも、子供の名付け親になったばかりです。
『お姉ちゃん!手相占いしてあげよっか?』
『手?占い?』
『いらん。』
手強い。当たり前です。相手は思春期、反抗期、厨二病。
『何でも解るよ!』
『うせな!』
僕は、泣きそうになっていた、いや、泣いていた。
『うぅ。子供相手に!うぅ。なんて口の聞き方だ!』
・・・
月『プハッ』
月『君こそいくつよ?』
月『なんてくちのききかたじゃ〜』
・・・
夏『真似すんな!』
月『ほら、あたしが見てやるよ出しな!』
月『ほら、手!』
夏『見れんの?』
・・・・・。
月『君さ、秘密あるでしょ…』
夏『ないっ!』
月『はやっ!』
月『ほ〜。1つじゃないなぁん〜なるほどね〜。あははは白ねぇ〜。あ〜ぁ〜88かぁ〜違う89人 だ。たった89人で?しょぼいハードディスクだお〜っと。』
夏『何者なんですか?貴方は!僕の秘密を何故知っているんですか?』
夏『もしや、サイキック?テレパ氏?』
月『面白いね夏!よろしく!月でいいよ!『隠密作戦』成功だね!』
!?
失敗だった。僕は、頭の中でナレーションを付けていたつもりが
きっと声に出してしゃべっていたんだ、しかも絶対似てないのに。
もはや、小6で中二病。でも、たしかに成功はしました。
『母親なんか糞だ!マザファXX』なんて言ってた月も、
『私にはママが3人もいる』と父を見て言っていました。
月も、今では母親と父親と3人で仲良く暮らしているみたいです。
そんな月は、彼氏である太陽がこれ以上悪くなったら刑務所に入れられてしまうと思い、
無理矢理連れて来たみたいだ。
月『こんちわ~ママァ~』
父『パパね…月ちゃん久しぶり!四季さんから聞いてるから!どうぞ上がって!』
月『ホラ!太陽挨拶は!』
太陽『チッ』
月『キモいなぁ。挨拶ぐらいしろよ!』
太陽『はぁ?無理矢理こんな田舎に連れてきて何なんだよ!帰るぞ!』
月『ハァ?。お邪魔しまーす!』
太陽『おい!テメェ』
父『ご飯食うか?ラーメン!!』
『食べるー』!
『食べるー』!
『食べたーい』!
『・・・』
月『太陽いらないって~座ってろ~』
夏『はい、テレビ。』僕は太陽にそっとリモコンを渡すと、
『おう!ありがと!名前は?』
『ナツ』
『夏かぁ。いいな。ナッツ!』
『俺、太陽な!これでもファミリーの頭やってっから!』
『ヘッズな!フッドの!分かる?』
『何?マフィア?ギャング?暴走族?お兄ちゃん不良?』
『俺はな・・・』
父『おーい二人とも早く食え冷めちゃうぞ!ラーメン!』
太陽『チッいらねーのに。』
『いただきまーす!!!』
月『わ~やっぱママのラーメンマジやばいっ!ぶっ飛ぶわ~まじ、これ絶対並ぶ!』
ハル『ぶっ飛ぶの?やばいの?』
月『旨すぎて跳ね上がるぐらいやばいって事、お店出したら大繁盛間違いなし!なっ!次元!』
夏『キーーーーー』
月『ぷっ!太陽泣いてるぅー!!刑事ドラマみたいじゃん!カツ丼食って泣く奴ー』
太陽『いや、まじで旨いんだって。まじで。』
そして、ここで働く女の人達は皆、母が街の隅から暴力団の事務所、
果ては、DV男のアパートまで、被害者のいる限り母は止まらない。
かつて、同じ思いで生きてい来た母だからこそだった。
彼女達を自立できるように作ったお店がこの『シーズン』で、企業の役員、
大物議員、極道界の親分集などを相手に日々、切磋琢磨、
社会勉強に女の武器を磨いているのです。
この店で幸せを見つけた人も、今自分探しをしている人も皆母に、
恋をしていると父は言いました。
新人のボーイ『太陽』は17歳でクラブシーズン No1のホステス嬢『月』の彼氏。
月は18歳の女の子で家出不良少女そのままで、母が無理矢理家につれてきた。
グレたり暴れるのはいつもの事なのでハルも父も慣れっこだったが、
はじめに心を打ち解けさせるのはいつも僕の役だ。
夏『お姉ちゃん?』
月『・・・』
僕の特技は暗記です。そして今回はこの特技を生かし、不良の心を改心させて見せましょう。
その隠密作戦とは、(小林清志風)(次元大介の声の人)
『手相占い』
僕のハードディスクの中には、89人分の占い師本と心理学の
文献データベースから導きだしている
ので、89人が全員嘘つきでもない限り、僕の占いはまさに神がかっています。
この場合、十代の女性なのでタロットか、手相占いにしぼれます。
男の人の場合は姓名診断や、家紋なんていうのも人気です。
ただし、この作戦にはデメリットもあります。
リーピーター率が半端じゃない。
ついこないだも、子供の名付け親になったばかりです。
『お姉ちゃん!手相占いしてあげよっか?』
『手?占い?』
『いらん。』
手強い。当たり前です。相手は思春期、反抗期、厨二病。
『何でも解るよ!』
『うせな!』
僕は、泣きそうになっていた、いや、泣いていた。
『うぅ。子供相手に!うぅ。なんて口の聞き方だ!』
・・・
月『プハッ』
月『君こそいくつよ?』
月『なんてくちのききかたじゃ〜』
・・・
夏『真似すんな!』
月『ほら、あたしが見てやるよ出しな!』
月『ほら、手!』
夏『見れんの?』
・・・・・。
月『君さ、秘密あるでしょ…』
夏『ないっ!』
月『はやっ!』
月『ほ〜。1つじゃないなぁん〜なるほどね〜。あははは白ねぇ〜。あ〜ぁ〜88かぁ〜違う89人 だ。たった89人で?しょぼいハードディスクだお〜っと。』
夏『何者なんですか?貴方は!僕の秘密を何故知っているんですか?』
夏『もしや、サイキック?テレパ氏?』
月『面白いね夏!よろしく!月でいいよ!『隠密作戦』成功だね!』
!?
失敗だった。僕は、頭の中でナレーションを付けていたつもりが
きっと声に出してしゃべっていたんだ、しかも絶対似てないのに。
もはや、小6で中二病。でも、たしかに成功はしました。
『母親なんか糞だ!マザファXX』なんて言ってた月も、
『私にはママが3人もいる』と父を見て言っていました。
月も、今では母親と父親と3人で仲良く暮らしているみたいです。
そんな月は、彼氏である太陽がこれ以上悪くなったら刑務所に入れられてしまうと思い、
無理矢理連れて来たみたいだ。
月『こんちわ~ママァ~』
父『パパね…月ちゃん久しぶり!四季さんから聞いてるから!どうぞ上がって!』
月『ホラ!太陽挨拶は!』
太陽『チッ』
月『キモいなぁ。挨拶ぐらいしろよ!』
太陽『はぁ?無理矢理こんな田舎に連れてきて何なんだよ!帰るぞ!』
月『ハァ?。お邪魔しまーす!』
太陽『おい!テメェ』
父『ご飯食うか?ラーメン!!』
『食べるー』!
『食べるー』!
『食べたーい』!
『・・・』
月『太陽いらないって~座ってろ~』
夏『はい、テレビ。』僕は太陽にそっとリモコンを渡すと、
『おう!ありがと!名前は?』
『ナツ』
『夏かぁ。いいな。ナッツ!』
『俺、太陽な!これでもファミリーの頭やってっから!』
『ヘッズな!フッドの!分かる?』
『何?マフィア?ギャング?暴走族?お兄ちゃん不良?』
『俺はな・・・』
父『おーい二人とも早く食え冷めちゃうぞ!ラーメン!』
太陽『チッいらねーのに。』
『いただきまーす!!!』
月『わ~やっぱママのラーメンマジやばいっ!ぶっ飛ぶわ~まじ、これ絶対並ぶ!』
ハル『ぶっ飛ぶの?やばいの?』
月『旨すぎて跳ね上がるぐらいやばいって事、お店出したら大繁盛間違いなし!なっ!次元!』
夏『キーーーーー』
月『ぷっ!太陽泣いてるぅー!!刑事ドラマみたいじゃん!カツ丼食って泣く奴ー』
太陽『いや、まじで旨いんだって。まじで。』