優しい秘密
僕は病気のせいか、狭い部屋や空間、1人ぼっちになる事、暗い場所、怖い目に遭うと意識が

『あっちの世界』『天国・地獄』『パラレルワールド』『アセンション』『冥界』、不思議な場所、

まだ誰も解明できていない、『秘密の空間』に行ってしまいます。


何秒に感じる時もあれば何千年と感じる事もあるし、暖かくて心地の良い時もあれば、凍えるような

寒さと恐ろしいほどの躁鬱感に襲われたりもします。

もちろんその全てを、良いも悪いも記憶してあります。

謎だと思った事はとことん資料を読んで、そのルーツを紐解いてくのが得意だし、好きです。

そしてほとんど解決できるのですが、

この『秘密の空間』と僕の病気の事を調べれば調べるほど、謎に包まれてゆきます。



『天才病・・・違う。僕は、嘘つきだ。』



僕はお父さんとハルを誘いお風呂に入ることにしました。

夏『んあああー!?』

ハル『何?どうした夏君。』


夏『兄ちゃんに、ちんちん毛がある!!』


ハル『気づく?そこ分かる?そうなんだよ『毛っ!』生えたんだよねぇ~、一昨日ぅ。』


夏『何でだよっ!いつも兄ちゃんばっか!』



ハル『弟よ、いや、息子よ。私をお兄様、いや、兄上と呼びなさい!』




夏『・・・寝たふりチンゲ。』


ハル『ハッ?何?』

父『おい。もういいから、ハルは夏の頭洗って!そしたら夏は父の頭洗って!ゴーシゴシ♪』

ハル『かゆいとこはないか~♪マーイサーン(息子よ~)♪


夏『父は?』



父『父は~〜〜〜。寝たふりチンゲの皮むきー!!!!』

ハル『キャーーーー』




夏『あー!ハル、チンチン大きくなったー♪』


父『息子よ・・・』

ハル『ちげーよ!腫れてんだよ!父ぃ~ヒリヒリして痛いよー。』


父『息子よ、いや、せがれよ。

  これでお前も大人だ。
  
  父もおまえのじいさんに男にしてもらったんだよ。

  夏ぐらいん歳の時な!キラッ!』


ハル『も〜ネタフリチンゲでよかったのに~。』


夏『やっぱ僕はまだ子供でいいや。』

父『よーし父は1番風呂~』


ハル『チンゲは分かるけどなんでネタフリなんだよ。』


夏『秘密だよ。兄ちゃんが大人になったら教えてあげる!』


ハル『もういいよ大人は。チンゲも抜くわ。サヨナラチンゲ。』


夏『あっー!。あーあもったねーなー兄上ー。』

ハル『それも、もういいよ。兄ちゃんで・・・
   父よ、お母様が最近あまり帰ってこないではござらぬか?』



父『四季さんは今、とても忙しいんだよ。もう少ししたら落ち着くからそうしたら皆でドカーンとお祭りでもやろう。な、ハル!』


ハル『そうじゃな。』


夏『じゃ、それまで秘密だね』

父『あれ?太陽君は寝たのかな?』

夏『お父さん、太陽君は大人の準備してるよ』


父『夏、それも秘密だよ』

僕は大人が間違った事を言っても

テレビで偉い人達が、嘘を言っている事も知っている。

だから僕もその嘘につき合う。

僕は子供だから。

僕は嘘つきだから・・・
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