恋愛不安定




桜の木の下のひとつのベンチに腰を下ろした


「こんなに小さい公園なのに桜すごいね」

「うん」

そう言って青い空を見上げた


お互い黙ったままでないていたのは桜の木だけ


「なー、俺のこと好き?」


「…っ!?」


「くるみ?」


「嫌い…じゃ、ない…」

突然のことに戸惑いながらも答える

「ふっ、何それ」

片眉を下げて笑う涼
そんな涼が


「大好き」


だ。


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