海底の王国〈外伝〉
そのため、その場所は神の宿る聖域とされ、司祭関係者や巫女しか立ち入れない所とされていたが、実際は地上の邪気を封印し結界を張って、日々浄化がつづけられている場所だった…
岩山の地下には「封印の間」と呼ばれる部屋があり、そこは自然に出来たクリスタルの洞窟から作られていた。
普段は立ち入りを禁止する兵が警備にあたっていたが、今はその姿は見られなかった…
「よし…じゃあ飛ぶよ、フレイヤ…?」
息を整えたレンリが屋上のふちに足をかけると、後ろをふり返ってフレイヤを見た。
「ご…ごめん…私、高所恐怖症なのよ…」
「…それは知らなかった…古い付き合いだけど、そう言えばフレイヤが飛行魔法を使っているところ、見た事なかったね…」
コクコクとフレイヤは、下を見ないようにうなずいている…
「…呪文は唱えられる?浮いていてくれるだけで、かまわないからさ…」
レンリは、こめかみを押さえるとフレイヤに言った。
岩山の地下には「封印の間」と呼ばれる部屋があり、そこは自然に出来たクリスタルの洞窟から作られていた。
普段は立ち入りを禁止する兵が警備にあたっていたが、今はその姿は見られなかった…
「よし…じゃあ飛ぶよ、フレイヤ…?」
息を整えたレンリが屋上のふちに足をかけると、後ろをふり返ってフレイヤを見た。
「ご…ごめん…私、高所恐怖症なのよ…」
「…それは知らなかった…古い付き合いだけど、そう言えばフレイヤが飛行魔法を使っているところ、見た事なかったね…」
コクコクとフレイヤは、下を見ないようにうなずいている…
「…呪文は唱えられる?浮いていてくれるだけで、かまわないからさ…」
レンリは、こめかみを押さえるとフレイヤに言った。