キャバクラ探偵遥奈
遥奈
「いきなりだけど
謎は解けた

その放火事件を起こして、建設許可を取り消させて
別のさらに高値の業者に土地を買い取らせようと
もしくは
両社を天秤に掛け、土地の値段を吊り上げて儲けようとしているの

その人が犯人よ」

あっき〜
「そういう事、放火犯は商店街の人達
…えっ?
商店街の人達、マジで!」

遥奈
「なんだ、全然読めてないじゃん」


そうであった、連続放火犯は商店街の人達
自ら放火していた


あっき〜
「お金は、人を狂わせる
でもなんで会長さんは、捜査の依頼をしてきたんだろう
土地を高く売れば、誰だって喜ぶのに」

遥奈
「違うよ
会長さんは薄々気付いていたんだと思う
それを私達に止めて欲しかったの

若い人達というのも、80才の会長から見たら、皆若い人なの

それから会長さんは、商店街をとても愛していた
昔のように、みんな仲良く活気のある商店街、温かな心に戻って欲しかったのよ」

あっき〜
「そうだね
今回の事件は内々で処理したため、誰も逮捕されなかったし
×○建設さんも理解してくれたし
会長さんも一安心してたしね
新しくこの地区は生まれ変わるね

遥奈さんは、19才だから知らないと思うけど
あっき〜は、昔懐かしの商店街を知っているよ
賑やかで、お祭りみたい
お店の人も気前がよくて、オマケしてくれたり
人情があって温かかった

今のスーパーには、人との繋がりがない
一言も話さないで買い物するなんて、淋しいよ」

遥奈
「あれ?
あっき〜何歳だっけ」

あっき〜
「ハタチで〜す」

遥奈
「帰って…」

あっき〜
「そうだ!
10万の商品券は(¥_¥)」

遥奈
「ホワイトデーのお返しなかったでしょう
それに
今までの同伴代として、店長に渡しといたよ」

あっき〜
「なに!同伴?
捜査じゃなかったの」

遥奈
「そう!同伴
ありがとうございました
またのご来店をお待ちしています」

あっき〜
「痛い(>_<)
いててて…」




< 15 / 216 >

この作品をシェア

pagetop