キャバクラ探偵遥奈
遥奈
「私は愛の親友だよ
なんでも出来るよ」

あっき〜
「そうそう、次からは愛ちゃん指名しちゃうぞ」

遥奈
「余計な事、言わない」


「ごめん…
こんな事になるなんて」


愛ちゃんはなぜ
ホテルに男を誘い
財布を盗むという犯罪に手を染めたかについて、話し始めた

それは、次のような事であった

愛ちゃんは、歌舞伎町でホステスさんとして、一旗上げる為にやって来た

しかし、どうしていいか分からず途方に暮れているところを
ある男にスカウトされた

その男のクラブでは、月に100万は稼げるという話であり
その話に愛ちゃんは、のってしまったのである

しかしそれは、飲み屋のクラブでは無く
売春クラブであった

愛ちゃんは携帯を取り上げられ、携帯アドレスをその男に見られてしまった

もし裏切ると、愛ちゃんだけでなく
そのアドレス帳にある人にも危害を加えると脅されていたのである

愛ちゃんは、みんなに迷惑が掛かると思い
逃げる事も、助けを呼ぶ事も出来なかった

かといって、売春はしたくない

だから客の財布を盗んで、お金を売春クラブの男に渡していた

当然、悪い事である事は分かっていたが、仕方がなく

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