Double★Star.
撮影の間私は椅子に座って休憩。
『あの〜…お茶どうぞ。』
なんというか…
ドジばかりしてそうな女スタッフがお茶を差し出してそう言ってきた。
『いらない。』
『へ!?…は…はい…すいません。』
そう言うと、慌てて私から離れていく。
『うぎゃっ…!!!!』
ほら…やっぱりドジだ。
ほんの少し先で、その女は派手に転んでいた。
もう……
気づいたら私は女の前に立っていた。
無言で落ちたコップを拾って、女に渡す。
『あ……ありがとうございます!!!!』
似てる…
どうしようもなく…
顔とかじゃなくて…雰囲気とか行動とか…
『優ちゃんって、おもしろいね?』
『は?』
椅子に戻った私に綺羅のマネージャーがそう言ってきた。
『俺、優ちゃんみたいな子初めて見た。』
そう言いながら微笑む。
『そう。』
『うん。なんか興味わいてきちゃった。』
何言ってんのコイツ。
綺羅といいマネージャーといい…変な奴ばっかりだ。