Double★Star.
私は女をつれて、誰にも見られない様に素早く近くのドアからスタジオを出で近くの個室に入った。
『あ……あの…』
不安そうに私の顔を除きこんでくる女スタッフ…
体中が痛い…特に肩…
あれだけ大きくて重たいセットを1人で受け止めたんだ…多分出血してる…
でもその女スタッフに不安な顔をしてほしくなかった…。
『誰にも言わないで。』
『え!?…でも私のせいで…』
『大丈夫。』
安心させるための…偽りの笑顔。
こんな風に笑ったの…本当に久しぶり。
昔はいつも…こんな風に無理して笑ってた。
『私は大丈夫だから、早く撮影に戻って。』
私がそう言うと、女スタッフは撮影に戻っていった…。
その瞬間…床に崩れ落ちる。
私…何してるんだろ…
セットの前にいたのが、あの女スタッフじゃなかったらどうしてたかな…
きっとこんなにも必死にならかった…。
似てるんだ…
私の本当のお母さんに…。