Double★Star.
しばらくして、スタジオに戻ると綺羅の撮影は終わっていて私も撮影に参加する。
さっきまで撮影していた場所から移動して、体育館らしき場所で撮影する。
まだ体が痛いけど…我慢。
『…好きだよ。』
『え……』
ギュッ
最悪のタイミング…
何も知らない綺羅は私を思いきり抱きしめた。
痛い……
体が震えて…意識が遠のく…
『カット!!!!』
そんな声が聞こえて、体が軽くなった。
『おい…』
『おいっ!!!!』
綺羅の声に意識が戻った…
『……何?』
『ちょっと来い。』
そう言われて無理矢理引っ張られる。
そして着いたのは、綺羅の楽屋だった。
『どこだよ…』
『は…?』
『どこ怪我してんのか聞いてんだよ!!!!』
なんで…コイツ…
『血。』
そう言うと綺羅は自分の手を開いて私に見せた。
そして綺羅の手は…血まみれだった。
ハッとして肩を見ると…服にも血が染みていた…。