Double★Star.
『……脱げ。』
『は!?』
何言ってんの…
『早くしろ!!!!』
いつになく真剣な表情をする綺羅…。
でも、脱ごうと思っても肩が上がらなくて脱げない…。
そんな事を考えている間に、綺羅が救急箱を持ってきた。
『何してんだ。早くしろ。』
『……いの。』
『あ?』
『だから……肩が上がらなくて…脱げないの!!!!』
『な…!?
……分かった。』
そう言うと綺羅は私の服に手をかけて脱がせはじめた…。
撮影用の服で、チャック付きの制服だっだからちょっとは…まし。
服を脱がされると…
自分で思ってた以上に出血していて…セットを受け止めたところとか、その周辺にたくさん痣ができていた…。
『お前…何してたんだよ。』
『べつに何も……。』
『何もしてねぇ奴がこんなになるわけねぇだろ。さっき俺が撮影してた時、お前いなかったよな?』
『なっ……』
誰にもバレてないと思ってたのに…私がいなかった事知ってたんだ…。
『痛っ……』
消毒液が染みて…激痛がはしる。
『我慢してろ。』
最悪…
もう帰りたいよ…
私は無意識のうちに綺羅の服を握っていた…。