Double★Star.
カメラの切れる音が、撮影の終わりをつげた。
『お疲れ様でした!!!!』
下に着くと、一緒に乗っていたスタッフがそう言って素早く観覧車から降り、監督のところに走っていった。
『何で…しなかったの?』
『べつに。無理矢理すんのは好きじゃねぇだけ。』
『何それ。……って…』
『あ……』
つい話に集中してて気づかなかったけど…いつの間にか観覧車が出発していた。
『ちょっと…何してんのよ!!!!』
『は!?て…てめぇが話だしたんだろ。』
『はぁ……』
最悪…
『つーか何回目だよ観覧車。誰かさんのせいで余分に7回も乗せられたし。』
『は…?綺羅だって1回台本忘れたくせに。』
『てめぇこの俺様をいきなり呼び捨てか!?』
『は!?何言ってんのよ。』
『ま…まぁいい。とにかくてめぇはNGだしすぎ。』
『うるさい…。』
『つーか…いつも怒った顔してるな。』
『…は?』
『笑ってた方が良い。』
本当に…
コイツは何を言ってるんだ…
『すげ−…』
は?
突然そう言い出した綺羅が見ている方向を見ると、夕日がもう沈みかけてて…
星なんかもでてきてて…
なんていうか…
『きれ−……』