ベストマリアージュ
でもこんなやつに任せて大丈夫かな?と、上目遣いでさとしの気持ちを推し量ろうとする。


「お前さ、俺に変な髪型にされんじゃないかって、今、心配しただろ」


「えっ?なんでわかっ……」「ふざけんなよ、人の好意をなんだと思ってんだ!

一応、俺にだってプライドはあるんだ

心配しなくても、今より数倍可愛くしてやるよ」


「ほんとに?」


「ほんとに……」


「ほんとにほんと?」


「だー!うるせえ!

とっとと来い!」


いい加減しびれを切らしたのか、さとしは私の手を引いてどんどん歩き始めた。


――ま、いっか


ただになるし、それにこいつの腕も見てみたい。


私ははようやく素直になって、小走りでさとしについていった。



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