好きだよ?(短編)
私は自分でも分かるくらいびっくりしていた。


「人のこと見といてその反応はないでしょ。」

案の定そう言われる。確かに彼の言っていることは正しい。

「あっごめん」

とりあえず謝っといた。



「で。何で俺のこと見てたの?」



“好きだから”

なんて言えるわけないでしょ。


「いやぁ、なんとなく」

私は冷静を装い言ってみた。


「あっそ。俺のこと好きなのかと思った。」

裕貴が平然として言う。

えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!


何で分かるんですかぁ!!

もしかして好きだって顔に書いてある??

私は真剣にそう思った。







「なーんて。冗談だよ」


彼は笑ってそういった。

ってか冗談でもびっくりするよ!!



そして何の発展もないまま


季節はあっというまに冬になってしまった。

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