君への橋渡し
「ねぇ〜!まだ着かないの?」


力は、しかめっツラをしながら、だるそうに父親に問いかけた。

「えっと…ね…」

クーラーのきいた車中だというのに父の頬からは汗が流れていた。

誰が見ても判るほど父はテンパっていた。

右手にはハンドル
左手には地図を持ち、地図を確認するたんびに車を止める父の姿を冷めた目で睨みつける力の視線が痛いほど感じていた父

そしてポツリと答えた

「いやー。それがね
この島って…道路標識がまったくなくてね…!一体、今私達はどこ走っているんだろうね…?」

それを聞いた力の右眉は
ピクリと動いた!

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