【完】999本のバラを君に。






すぐに、教室のドアは開いて悠太君が笑顔で出てきた。

「ねぇ、もぉ終わりぃ?」

女の子が、上目遣いで可愛らしい声で悠太君のシャツを掴む。

「はい、すみません。俺、一応実行委員なんすよ」

「えー」

「この続きはまた今度」

そう言って、チュッと触れるだけのキスをする悠太君。

女の子はすっかり機嫌良くなって、帰っていった。

「さ、お待たせ♪」

「……悠太君さ、あの子前と違う子だよね?」

「あぁ、今の先輩。胸デカいよ。真優ちゃんも、今度触らせてもらえば?」

「全力で遠慮させていただきます」

「あははっ」

悠太君は、放課後しょっちゅういろんな人とイケナイことをしている。

相手は、学校イチ美人な人や、可愛い人や、彼氏いると有名な人まで。

とにかく、幅が広い。






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