【完】999本のバラを君に。
なんだ……そっか。
……なん、で??
「悠太君、その子の隣にいる意味はなに? 王子様気取り? それとも、お兄さんと同じで惚れてるとか?」
「あんたには関係ない」
「これからお姉さんになる相手に口が悪いじゃない。真優ちゃん、最初に言った通り、あたしは真優ちゃんと仲良くしたいの。
だから、もう翔太を待つのはやめてくれる?」
麗華ちゃんは「じゃあ、また明日ね」と言って、屋上を出て行った。
「ゆ、うたくんは……しってたの……?」
「……あいつが転校してきた日に、親父に電話で聞いたんだ」
「……翔太が、オーケーしたの……っ?」
「……」
「ねぇ……っ、翔太はもう……っ
会ってくれないの……っ?」
翔太……言ったじゃん。
もう一度絶対会いにくるって。
会ったとき、プロポーズしてくれるって。
ねぇ、翔太……もう、あたしを好きじゃないの??