【完】999本のバラを君に。
待っている意味
12月に入り、外もすっかり冷えてきた。
「ねぇねぇ、梨華ちゃんはクリスマスやっぱり彼氏となの?」
「うんっ! 麗華も?」
「そうだよ〜! 彼の家でパーティーするんだ!」
「へー! いいねー!」
あれから、麗華ちゃんとは普通だ。
麗華ちゃんからあたしに話しかけてくるし、最近じゃ梨華と三人で一緒にいる。
「ねぇ、真優ちゃんは? 悠太君と?」
「え、あー……どうだろっ」
「でも、真優最近悠太君と仲良いじゃん。一緒に遊んでくれば?」
「うーん……」
クリスマス、か……。
悠太君と過ごしたら、きっとまた……翔太と重ねてしまう。