【完】999本のバラを君に。
悠太君からのクリスマスプレゼントは、ピンク色の花がついているブレスレット。
「悠太君もブレスレットくれるとは思わなかった」
「俺も真優ちゃんがブレスレットくれるなんて思ってなかった」
「ふふっ」
「……やべ」
「え?」
「好きな女からのプレゼントって、こんなにも嬉しいもんなんだなっ。
すげー嬉しいっ!」
頬を少し赤くして、そう本当に嬉しそうに笑う悠太君。
その笑顔が、小さな子供みたいで。
悠太君がそんな風に笑うのが、純粋にすごく嬉しかった。
悠太君はあたしの頬に優しく触れる。
「大事にする。絶対大事にするから。泣かせたりなんて絶対しない。
そんで絶対、幸せにする」
そう言って、悠太君は優しく口付けた。