【完】999本のバラを君に。
唇が離れると、悠太君は幸せそうに笑って。
「ね、真優ちゃん」
「ん?」
「……もっかい、いい?」
「……えっち」
そっとあたしをベッドに押し倒すと、悠太君は嬉しそうに微笑んで。
自然と、あたしも笑顔になった。
「手加減とか、できそうにないんだけど。それでも、いいっすか?」
「うん」
「……幸せすぎて死にそう」
「……ばか」
このとき……重なる唇、溶け合う体温、繋いだ手が、
すごく、幸せを感じたんだ。