【完】999本のバラを君に。
教室にはいれば、梨華が「おっはよー!」といつもみたいに近づいてきた。
「いやぁ、朝からお熱いよーで」
「まーね」
「悠太君っ!!」
「ところで真優、麗華から連絡とかきてない?」
「へ? きてないけど……どうしたの?」
「なーんか、まだ学校きてなくてさー。熱だしちゃったのかな?」
いつも教室に入るのは、あたしと悠太君が最後を争ってる感じ。
たしかに、ちょっと珍しい、かも。
そのあと、麗華ちゃんは学校に来ないままで。
あっという間にお昼休み。
あたしは、いつも通り悠太君と屋上で。
「真優ちゃん、いつお弁当作ってくれるの?」
「ごめんってば」
「……ま、いいけど」
嘘つけ。
絶対気にしてるくせに。