【完】999本のバラを君に。
「あ、そーだ。今度クラス会やるみたいだけど、どうする?」
「あー行くか」
「え」
「なに?」
「い、いや……てっきり行かないかと」
正直、前まで悠太君はクラスに馴染めてなかったというか。
だから、行かないだろうなって。
「最近、学校楽しいからさ」
「今まで楽しくなかったの?」
「金持ちの坊ちゃんって事で、周りが遠慮してたからね。でも、真優ちゃんとの学校生活は気が楽だし、楽しいよ」
「……良かった」
「真優ちゃんには、感謝してる」
そう子供みたいに笑う悠太君。
その笑顔で、あたしも自然と笑顔になる。