【完】999本のバラを君に。
「翔太、あたし後悔はしてないよ。
翔太が他の人と付き合ってるの知って、すごいショックだった。
でも、その時間も全部積み重なって今があると思うの。
これからは、翔太との時間を積み重ねて、幸せを築いていきたい」
あたしの言葉に答えるように、翔太はギュッとあたしを強く抱きしめる。
そして、あたしの耳元であの日の、約束の言葉を囁いた。
「俺と結婚してください」
その言葉にが嬉しくて嬉しくて……涙が溢れ出す。
翔太はあたしの指に触れる。
そして、小指についているリングに、そっとキスを落とした。
「……ふ、顔赤」
「ば、ばかっ」
「……愛してる」
そう言って、今度は深く、あたしの唇にキスをする。