【完】999本のバラを君に。
生まれ変わるのなら、
麗華ちゃんとのことも解決して、あたしは変わらず毎日翔太のところに来ている。
「そーいえば、真優そろそろ誕生日だろ?」
「え、あー……」
あたしの誕生日は、2月20日。
もう2月に入ってるし……確かにもうすぐだ。
「なんか欲しいもん、ある?」
欲しいもの、か……。
「んーなんでもいいやっ」
「んだよそれ」
翔太とずっと一緒にいたい……なんて、敵わない願いごと。
翔太に残された時間は、あと2ヶ月。
「……なぁ、真優」
「んー?」
「人って、生まれ変われると思うか?」
「へ? 何言って……」
翔太の目は真っすぐで、本気で聞いてるってわかった。
なんでそんなことを聞くの……?