【完】999本のバラを君に。
「ねぇ、翔太今のってさ」
「あーーーー次の授業始まんな。行くかー」
……ぷっ。
あたしは、翔太に聞こえないくらい小さく吹き出した。
「翔太って、時々クサい台詞言うよね〜」
「うるせっ」
少し頬を赤くした翔太は少し可愛くて。
教室に戻るまで、ずっと頬は緩みっぱなしだった。
教室に戻り、残りの授業を全部受けて。
その間……頭の中は、ずっと、翔太のことばかりだった。
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