【完】999本のバラを君に。





お昼を食べ終わり、教室に戻るけど、梨華の姿はない。

授業が始まっても、梨華は戻ってこなかった。

梨華がサボるなんて……珍しい。

帰りのHRにも梨華はいなくて、放課後を迎えた。


そして、いつものように翔太が「帰ろうぜ」と教室にやってくる。

「うん、帰ろっか」

翔太と笑い合いながら、校門をでる。

……え??

すると、視界には、


梨華と……須田君。


「ッ、見んなっ!!」

あたしが立ち止まったのと同時に、翔太があたしの両目を手で覆う。

「……はは」



……なんだ。なんだ。




全部、全部……利用されてただけなんだ。






< 34 / 275 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop