【完】999本のバラを君に。
お昼を食べ終わり、教室に戻るけど、梨華の姿はない。
授業が始まっても、梨華は戻ってこなかった。
梨華がサボるなんて……珍しい。
帰りのHRにも梨華はいなくて、放課後を迎えた。
そして、いつものように翔太が「帰ろうぜ」と教室にやってくる。
「うん、帰ろっか」
翔太と笑い合いながら、校門をでる。
……え??
すると、視界には、
梨華と……須田君。
「ッ、見んなっ!!」
あたしが立ち止まったのと同時に、翔太があたしの両目を手で覆う。
「……はは」
……なんだ。なんだ。
全部、全部……利用されてただけなんだ。