【完】999本のバラを君に。
「真優、またサボってたでしょー」
「んーまあね♪」
「英語ばっかサボってると、いい加減呼び出されるんじゃないのー?」
んー確かに。
さすがに、そろそろ出ないとヤバいかも。
「ってか、1時間目からサボっちゃダメでしょ!」
「あははっ」
梨華と笑い合いながら話していると、授業開始のチャイム。
それと同時に、数学の先生が教室に入ってきた。
黒板に段々と書かれていく数字。
あー退屈。
ケータイ、ケータイ……。
……あれ?
いつもブレザーのポケットに入れといたケータイが入ってない。
……もしかして、桜の木の下に忘れてきた?
……はぁ。めんど。