【完】999本のバラを君に。
ホントの想い
『今日の放課後、野球部のエース浦辺と相原が三打席勝負するらしい』
その噂は一斉に広まった。
「ねぇ、真優、その……ごめん」
朝一番に、その噂を聞いたのか梨華が謝ってきた。
「気にしてないよ、平気!!」
ほんとだよ、梨華。
梨華のことを悪いなんて、一ミリも思ってない。
「ねぇ、真優はぶっちゃけどうなの? 相原のこと、さ」
「ムカつくよ。ほんと、最低って……思ってるはずなんだけど」
なぜか……胸が、ドキドキしてる。
「そっか。頑張れ!」
梨華は、ニッと笑って言った。