【完】999本のバラを君に。





「これ最後だなー」

隣の男子が、そんなことを呟いた。

その言葉を聞いて、あたしは大きく息を吸った。






「かっとばせーーーーーーーーーっ!!!!」





あたしの言葉は一気に響いた。

翔太はあたしの方を向いて、目をまん丸にしていて。

そして、ニッと笑って、ホームラン宣言のポーズをとってみせた。


翔太……翔太。

今までの翔太の言葉に、嘘なんて1つもなかったんだね。

どれも、翔太のキモチで。










< 49 / 275 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop