【完】999本のバラを君に。
「嘘、じゃないよね……っ?」
「おまっ、まだ疑う? 本気だっつの」
「うん……、うん……っ。あたしも……っ、好きっ」
好き。
どうしようもないくらい、あなたが好き。
「あーやべぇ」
翔太はほんの少し顔を赤くして笑って言った。
「嬉しすぎる。幸せすぎて、死にそうっ」
「……バカ」
「真優」
あたしの手を、優しく握る翔太。
つき合う最初……翔太が、あたしの頬にキスしたよね。
翔太は、片手であたしの顎をそっと持ち上げる。
もう片方は、あたしの手を握っていて。
「好きだよ、真優」
そう優しく囁いて、
そっと唇を重ねた。