【完】999本のバラを君に。
すれ違いと本音
翌日も、同じように翔太とは目も合わせない朝。
「梨華、おはよー」
「あ、真優ー」
「ん?」
「今日なんか、相原くん午後から学校来るらしいよ? なんか聞いてる?」
「う、ううん……」
「そっかー」
午後、から?
どうして??
翔太、いつも遅刻だけはしないって言ってたじゃん。
いろんな疑問が頭の中で、飛び交う。
そんな中、午前の授業が終わって、お昼休み。
あたしは、桜の木の下で1人でお昼を食べている。
すると、校門をゆっくり歩いている翔太の姿。
……本当に午後からきた。