【完】999本のバラを君に。
予鈴が聞こえて、あたしは教室に戻るため、下駄箱へ向かう。
下駄箱を開けると、二つに折られている紙。
「……?」
開くと、綺麗な字が並んでいた。
《放課後、3組で待ってます》
その字は、誰が書いたかなんて一目瞭然で。
あたしは、その紙をブレザーのポケットにしまった。
放課後になり、あたしは教室で誰もいなくなるのを待つ。
何、言われるのかな……。
別れよう、とか??
……別れたくない、よ。
教室に誰もいなくなり、あたしは3組へ。
3組の教室の前に立つ。
あたしは一回大きく深呼吸をして、ゆっくりドアを開けた。