【完】999本のバラを君に。
「さっきの子には、まぁ、告白をされまして。断ったら、しがみつかれてーってとこを真優が見たんだよ。だから完璧誤解だしっ」
翔太の言葉に、さらに涙があふれる。
「ふっ、泣き虫」
「う、うっさいっ。……きらっ、われたかと思った……っ」
「嫌うわけねーじゃん。こんな可愛い女を、さ。……こんな好きすぎる女を」
「……っ」
「まぁ、結構怒ってたけど? 理由も言わず、意味不明な言動をおこす真優に」
「う……」
「そろそろ聞かせろよ。お前が俺を避けてた理由。それこそ、俺が嫌われたんじゃないかってヒヤヒヤしてたんだぜ?」
「そ、れは……だって、翔太が……」
「俺が?」
「……俺の家に来い、なんて言うから」
「……はぁぁぁっ??」
意味がわからない、というような翔太の顔。
まぁ、確かに、これだけじゃわかんないよね。