【完】999本のバラを君に。
『真優』
そう優しく、笑顔であたしの名前を呼ぶ翔太。
その時の翔太の笑顔は、いつも本当の笑顔だったよね。
それでも、時々どこか寂しそうで。
ねぇ、翔太。
もう、泣かなくていいから。
あたしが、ずっとずっと翔太を笑顔にするから。
この震えてる大きな体も、
真っすぐな瞳も、
優しい声も、
力強い腕も、
温かい腕の中も、
大きくて広い背中も、
全部全部、
一生をかけて愛していきたい。