【完】999本のバラを君に。
3*どこにいても、笑顔で。
“私の愛する人”
夏休みが終わって、すぐに文化祭が始まった。
「真優ー♪ 早くまわろーぜーっ!」
「ちょっ。翔太、あたし当番だからっ!」
「えーーー。……サボっちゃえば?」
「んなわけにいかないでしょっ!! 翔太は当番とかないの……?」
「俺なーい♪」
「嘘つけ」
翔太の後ろからバシッと須田君が、翔太の頭を軽く叩いた。
「いってー……」
「お前は午前当番だ」
「はぁ? 聞いてねーよ」
「わざわざ俺が、豊崎ちゃんと同じシフトに入れてやったんだから」
「お、まじ? サンキュー♪ 真優、午後からな!」
そう言って、翔太は教室に走って行った。
翔太ってば、げんきんなんだから……。