ごめんね。


親に転勤について言われてから遠距離なんて選択肢は1度も考えなかった。

そんな選択肢あるとは思いもしなかった。



「大和を…縛ったままではいられないから」


「なんで…なんでそんな考えなんだよっ」


「大和…」


大きな声で荒ぶるように叫んだ彼を見ると泣きそうな顔をしていて驚いた。

大和のそんな表情初めて見た…。


「俺の告白の返事に結衣が頭を縦に振ってから恋人として始まったけど…

結衣はこの半年俺のこと少しでも好きだった?」


「なんで…そんなこと言うの?」


確かにあたしたちの関係は大和が告白してくれて、あたしが頭を縦に振って始まった。


でもあたしも大和のことがずっと前から好きだった。


だからこそ、告白された時嬉しすぎて声が出せなくて頭を縦に振ることしかできなかった。



それくらい大和のことが好きだった。


< 4 / 24 >

この作品をシェア

pagetop