君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)
【不穏な影】
領主の息子
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「お菓子 大好評でしたね!」
アリスがティーポットを持ちながら話し掛けてくる。
「あんなに喜んでくれると作り甲斐があるわ」
空っぽになったお皿をアリスに見せながら、厨房までの長い廊下を歩く。
北棟の3階にある執務室から東棟の地下にある厨房まではかなり離れていて途中で城の警護をしている騎士団の人達と何度も擦れ違う。
皆、私の顔も覚えてくれて、会う度に挨拶をしてくれた。
このガーランド王国の真っ白なお城は本当に大きくて。
東西南北に棟があり、それぞれが長い廊下で繋がっている。
城の中心には素晴らしい庭園に噴水・・・
そんな夢のようなお城に一般庶民である私がいつまでここに居ていいのか
ロックのお客様として2週間も滞在してしまっているけれど、そろそろ・・・
「フローラ様?」
後ろから名前を呼ばれて思考を切り替える
振り返ればパール様と綺麗な女性が3人。
「パール様」
名前を呼べば満面の笑みで駆け寄ってくる
「ティーセット?」
「はい 今、執務室へお茶をお持ちしたんです」
「まぁ!執務室に!?」
執務室にお茶を持って行ったと言っただけなのにパール様は興奮してて
意味がわからず首を傾げると
「執務室には男性の方しか近寄れないの」と爆弾発言をした。
---私、入っちゃいけない所に行っちゃったの!?
サァーッと血の気が引いていく私を見てアリスが慌ててフォローする
「フローラ様は大丈夫ですよ!ちゃんとロック様に許可は取ってありますから」
「ほ、ほんとに・・・?」
コクリと頷いてくれたアリスにホッと胸を撫で下ろす。
「パール様?」
パール様と一緒にいた女性がパール様に声を掛けてきた
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「お菓子 大好評でしたね!」
アリスがティーポットを持ちながら話し掛けてくる。
「あんなに喜んでくれると作り甲斐があるわ」
空っぽになったお皿をアリスに見せながら、厨房までの長い廊下を歩く。
北棟の3階にある執務室から東棟の地下にある厨房まではかなり離れていて途中で城の警護をしている騎士団の人達と何度も擦れ違う。
皆、私の顔も覚えてくれて、会う度に挨拶をしてくれた。
このガーランド王国の真っ白なお城は本当に大きくて。
東西南北に棟があり、それぞれが長い廊下で繋がっている。
城の中心には素晴らしい庭園に噴水・・・
そんな夢のようなお城に一般庶民である私がいつまでここに居ていいのか
ロックのお客様として2週間も滞在してしまっているけれど、そろそろ・・・
「フローラ様?」
後ろから名前を呼ばれて思考を切り替える
振り返ればパール様と綺麗な女性が3人。
「パール様」
名前を呼べば満面の笑みで駆け寄ってくる
「ティーセット?」
「はい 今、執務室へお茶をお持ちしたんです」
「まぁ!執務室に!?」
執務室にお茶を持って行ったと言っただけなのにパール様は興奮してて
意味がわからず首を傾げると
「執務室には男性の方しか近寄れないの」と爆弾発言をした。
---私、入っちゃいけない所に行っちゃったの!?
サァーッと血の気が引いていく私を見てアリスが慌ててフォローする
「フローラ様は大丈夫ですよ!ちゃんとロック様に許可は取ってありますから」
「ほ、ほんとに・・・?」
コクリと頷いてくれたアリスにホッと胸を撫で下ろす。
「パール様?」
パール様と一緒にいた女性がパール様に声を掛けてきた