君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)

「本当に ロック様にお茶をお持ちしていたのですね」


従兄妹のソフィがヴァイスの言葉に目を見張る。


「だから言ったでしょう?ソフィったら、フローラ様はロックお兄様の所に行っていたって何度も言っているのに信じてくれないのよ!」


「そりゃ、聞いただけじゃ信じられないんじゃね~の?俺だって最初は信じられなかったもんよ」


---ハァ・・・そんな話はどうでもいいから何処かへ行ってくれ・・・


「ヴァイスとお兄様は、これから何処かに行くの?」


「もし、よろしかったら一緒に中庭でもお散歩致しませんか?」


多分、大臣の娘が声を掛けてきたが俺は無視。

後の会話はヴァイスに任せて廊下の窓に目を向ければ中庭にフローラが見えた

・・・が、その隣にいた男に視線が鋭くなる。



「あ~ ごめんね。まだ仕事中だし、王子のご機嫌がすこぶる悪くなっちゃったからね~」


---誰だ?



ヴァイス達の会話が終わらないうちに、窓を開けて中庭に足を向ける。


「えっ?ちょっ・・・王子!?」




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