君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)
「私・・・ロック様の笑顔を見たの初めてですわ」
メリンダが未だに頬を赤く染めながら呟いた。
「皆、初めてなんじゃねぇの?」
「私と、ヴァイス以外はね」
王子と姫さんが城の中に消えてから俺達も歩き出す。
---王子・・・≪神の森≫に視察に行くんじゃなかったの??
この後の事を考えたが、王子が大人しく戻ってくるとも思えない
「ロック様は女性嫌いが少しでも治ってきたのかしら・・・」
「あ~ それはないよ。姫さん以外の女は今でも無視だから」
マリアンが口にした言葉を直ぐに否定しておく。
「姫さんって、先程から気になっていたんですけど・・・どこかの姫君ですの?」
「ん?いや、違うよ?」
「じゃあ、何で姫さんって呼ぶんですの?」
メリンダとソフィも話しに加わってきた。
さて・・・何て言おうか?
「何でって・・・王子の大事な姫様でしょ?」
それ以外に何かあるか?
あの王子様には、彼女が何処かの姫君だろうが庶民だろうが関係ないんじゃない?
元々、女が大っ嫌いなんだから。
それだけ言って いい加減話を終了させる。
さて・・・喋りっ放しだったから喉が渇いてきた。
厨房でお茶でも飲んで少し休んだら様子を見に行ってみますか。