君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)
「やっぱりダメ・・・?」
「ヴァイス。王子の部屋に無断で入るのは重罪ですよ?」
---俺、何回、重罪を犯していたんだろうか?
ノックもしないで入った事あったよな・・・
「でもさぁ・・・お姫さんの手当てしなくちゃいけないじゃん?」
ちょっとだけ・・・チラッと覗いたら閉めるからさ。
ルイスはもう呆れ顔で・・・何も言わないから開けちゃった
・・・カチャ
そーっとそーっと覗いてみれば・・・ん?
居ない?
「ベッドにいない・・・」
「・・・ヴァイス」
キョロキョロと部屋を見渡してみれば
長いソファーの端に見えたのは、そよそよと風に靡く金髪。
「王子?」
ルイスと一緒にソファーを覗き込んだ。
そこにいたのは・・・お姫様を大事に腕の中に包み込んで熟睡している王子様。
服はちゃんと着てたからホッとしたよ~
「信じられねぇ・・・こんなに近付いて王子が起きないなんて」
「今のうちに出ますよ!」
「はいはい」
薄掛けを持ってきて2人に掛ける。
もう一度、王子を見たが起きる気配が全くない・・・マジか
俺達は、そっと扉を閉めた。